SSブログ

仙人男子 とは? 仙人男子と流行りコトバ PART 2 [カルチャー]

スポンサーリンク




 PART 1 のオープニングに書いたように、話が仙人男子とは全然ちがうと
ころにとんでしまいました。 PART 2 では 社会系のアカデミックな話題を扱
っております。

images.jpg

 それではつづきです。

 前回の最後の部分で、“歴史は経済で動いている” とかなんとかいうフレ
ーズがでてきたと思います。

 ということで、ここで話題の方向を大きく変えて、社会系の話をしよっかな
と思うのですが、話がかたっくるしーと思う方は、残念ですがスルーされて
もガマンします。

  でも、なるべく読んでくださいね ! !

 さて、いきなりですが、国(国家)とはいったい何でしょうか? というか、以
前の僕もそうでしたが、国というのはずーっと昔からあるモノのような気がし
ますよね?

 だけど、実際はそうではないのです。 意外と新しいものなんです。 しかも、
国(正しくいうと “国民国家” というのですがそれはさておき)というのは自然
発生的なものでもありません。

 それは、せいぜいココ 2~3百年のうちに極めて人工的に作られたものな
のです。

 それでは、なぜ国は作られたのか?

  それは、どうしても必要だったからです。

  つまりはどういうこと?

 ・・・・・・ 以下でお話ししていきます。

 大昔から、人々は経済活動というか商売をして暮らしています。 そしてそ
の活動は時代とともにカタチを変え、発展し、規模が大きくなっていきます。
それはだいたいこんな感じ。

 物々交換 ⇒ 店・行商 ⇒ 家内制手工業
                  ⇒ 問屋制家内工業 ⇒ 軽工業 ⇒ 重工業

 これらは、発展するにしたがって、より大きな規模の場所と人員が必要と
なってきます。

 たとえば家内制手工業というのは、文字通り家の中で家族ほどの人数で
行うことができる商売ですが、それが問屋制家内工業になるともう少し大き
な規模が必要になってきます。

 20人~30人ほどの人員と体育館くらいの大きさの場所くらいかな。

 さらに進んで軽工業、重工業というふうになってくると、町単位であるとか
郡、県という単位が必要になってきます。

 産業革命が起こってからしばらくの間は、県とか州とかそのくらいの単位
でまかなうことができていたのですが、それがやがて帝国主義とかいう時代
に入っていって鉄道だとか軍艦だとか、その材料である製鉄所とか、そうい
ったモノを造るとなるともっと大きな単位が必要となってきます。

 しかも、ライバルとの競争に勝つために効率化を図らなければならないと
なると、どうしても大きなまとまりが必要だということになってきます。

 ・・・・・・ ということで、欧米などの工業化が進んだ地域では、他国と対抗
するために急いでそれを作らなければならなくなったワケです。

 たしかに、それ以前から国という地域的まとまりは存在してはいました。

 それはキリスト教の 「教区」 や、人民から税を徴収するために整理され
た区画といった、どちらかというと統治者が地域の人民を支配するために
設けられたまとまり。

 それに対して、いまココで話している19世紀に成立した 「国家」 というの
は、ひとつの経済的なまとまりとして機能し、主体として行動する擬人的な
存在です。

  そして、国家という1つの商売的まとまりとして行動するにあたって、その
構成員たちにはチームワークが必要であって、また、やる気を高めるため
には一体感や連帯感があったほうがいい。

 では、そういった一体感や連帯感を手っ取り早くこしらえるにはどーすれ
ばイイのか?

 そこで誕生したのが 「国民」 という幻想だったということです。

 お偉方たちは、この幻想をホントっぽく思わせるためにイロイロと考え、
工夫をこらしました。

 ヨーロッパを例にとります。 たとえば、“スコットランドの民族衣装” である
とか、 「スイスの民族楽器アルプスホルン」 とか、あーいうのは全部ウソっ
ぱちです。  

 もちろん、そういう衣装とか楽器がそのあたりに昔からあったのは本当な
のですが。

 アルプスホルンの場合は次のような感じです。

00horn.jpg

 スイスの偉い人たちは考えました。 はたらきバチたちの連帯感を高めるため
になにかその象徴になるものはないかな~?

 “民族楽器” というのはどお? 

 民族楽器? それってなんか言葉のつながりがおかしくないか? ふつう民族
楽器なんて言い方する?

 え~? わかんないけど。 でもね、俺のいなかにへんな楽器屋があって、そこ
のじいさんが、へんな、パイプの化け物みたいな楽器をつくってるんだよね。
その音がけっこう笑えるんだよ。

 ふーん。 じゃあ、もうそれでイイよ。

 ・・・・・・ という会話があったかどうかはともかく、国の中のどこかに存在する
印象的なものを探してきて、

 それを 「この国で昔から人々に愛されている伝統の民族 ~ 」 というコトにし
てしまうワケです。 アルプスホルンの場合は本当にこんな感じだったようです。

00horn.jpg

http://youtu.be/Ko5l4E7w4qY

PART 3 につづきます
 



スポンサーリンク<br />


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。