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X-47B とは? [ニュース]

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 X-47B は X-47A の後継機なので、まずは X-47A から説明しよう。

 ノースロップグラマン 「X-47A ペガサス」 はノースロップ・グラマンがア
メリカ海軍向けに開発しているステルス無人戦闘攻攻撃機である。

 概念実証機の X-47A はスケールド・コンポジッツ社で製造され、2003
年2月にモハーヴェ砂漠で初飛行した。

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 X-47A はプラット・アンド・ホイットニー・カナダ製の JT15D ターボファン
を単発で搭載し、最大離陸重量2.7t 程度の全翼機で、機体平面形は四
辺形であった。

 続いて実用型の 「X-47B ペガサス」 が製造されることになっていたが
06年、アメリカ軍の4年ごとの国防計画見直しに際して計画は一旦キャン
セルされた。

 しかしその後の07年8月、米海軍省はノースロップ・グラマン社の開発計
画案を承認し 「J-UCAS 計画」を再編した海軍独自の無人戦攻撃機開
発計画を決定した。

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 これにより 6 億350 万ドル(約762 億円)が拠出され X-47A をベース
にした無人戦闘攻撃機の実証機の開発が継続されることとなった。

 X-47A より大きな搭載量と航続距離を求められた X-47B ではエンジ
ンはプラット・アンド・ホイットニー F 100 の単発とされ、機体規模は格段に
大きくなった。 また、平面形も翼幅・翼面積・アスペクト比がより大きなもの
とされた。

 08年3月21日付 「アビエーションウイーク」 によると X-47B は操縦士
抜きで航空母艦からの発艦・着艦が可能になり、連続飛行可能時間は50
から100時間へと倍増するという。

最大の特徴は、レーザー光線と高出力マイクロ波(HPM)で敵のミサイル
や通信施設を破壊することができることにあると言われている。

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 ミサイル防衛システムとは異なり、発射段階にある敵の弾道ミサイルを
レーザーで迎撃することで敵のミサイル発射基地までも一挙に破壊する
ことができる。 空対空ミサイルも装備し、多様な方法で敵のミサイルを迎
撃することも可能となる予定であるとされた。

 政府関連の事業計画の評価を行っている 「戦略予算評価センター」 に
よれば、アメリカ海軍の空母打撃群では伝統的に戦闘機パイロットが重
視される組織上の傾向があり、無人攻撃機の導入には現場からの反発
が起こっている。

 更にはイラクやアフガニスタンでの戦争の継続を受けて予算上の問題
などから、この計画が09年度で廃案となる可能性があることが指摘され
ていた。

 戦略予算評価センターでは、アメリカの国防戦略上、本機の導入は重
要であるが、この計画を進行させるためには、米海軍内に存在する無人
攻撃機に対するアレルギーを取り除く必要があると報じた。

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 アメリカ海軍が09年度予算で申請中の無人戦闘攻撃機開発のために
必要経費は約 2 億7600 万ドル(約295 億円)、計画を通しての総開発
費用は 15 億ドル(1600 億円)となる見通しだ。

 11年2月、X-47B はエドワーズ空軍基地で初飛行に成功した。 初飛
行は29分、飛行高度5000フィート。

 12年には地上でのカタパルト射出試験に成功し 13年5月には空母ジョ
ージ・H・W・ブッシュでのカタパルト射出試験にも成功。

 13年7月に、パタクセント・リバー海軍航空基地を発った機体は、バー
ジニア州沖の大西洋上の空母ジョージ・H・W・ブッシュへの着艦テストに
初成功した。

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 将来は日本を拠点にする第7艦隊の空母打撃群に配備する。

 近年中国が開発中の東風21D対艦弾道ミサイルに対する対抗策として、
X-47B の利用価値が再評価されている。

【 スペック 】
全長 : 11. 63 m
全幅 : 18. 92 m
全高 : 3. 10 m
空虚重量 : 6530. 29 kg
最大離陸重量 : 20215 kg
動力 : プラット・アンド・ホイットニー
F 100-220U ターボファンエンジン
巡航速度 : マッハ 0. 45
航続距離 : 2100 NM (3889 km)以上
実用上昇限度 : 12190 m 以上
兵装 : 2 × GBU-31 DJAM


 X-47B は、アメリカが誇る最新ステルス攻撃機で、将来的には日本
の領空内を飛行することもあるのかもしれません。

 たしかにカッコイイ ですね。

 こういった、新しい軍事兵器の開発がイロイロと行われていますが、
一方では次のような現実もあります。

 現在、1年間に全世界で消費されている富の約97%が軍事関係のた
めに消費されています。

 アホらしいと思いませんか?

 それだけの金があれば、イヤ、この10分の1の金額で、世界中に存
在するさまざまま問題、貧困、食料、医療、環境、などはすぐに解決で
きると考えられています。

 この現状は、どうしよもなくダメだと思います。

 こういうコトをやっているのはほとんど全てアメリカです。 そしてこのア
メリカの方針に他の国々が従っているワケです。

 しかし、アメリカの人たちがみんなこういうコトに賛成しているわけでは
もちろんありません。 いちばん上にいるごく少数の人たちが決めている
ことです。

 一般のアメリカ国民は、こういった事実すら知らされていません。

 中東の国、イランやイラクなどでは

 「アメリカは悪魔だ。 神のさばきを ! ! 」

 などと叫びながら星条旗を焼いたりしています。

 しかし、ある意味この人たちの言っていることの方がまったく正しいの
です。 やり方はちょっと下品ですが。

 新兵器や軍事に関連する報道のさいには、こういったコトも同時に考
えていきましょう。




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