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三保の松原 世界遺産 登録の理由は? 除外の理由じゃないよ 登録の理由 [ニュース]

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 22日のユネスコ世界遺産委員会で、当初はイコモスによる除外勧告を
受けていると言われていた 「三保の松原」 が、大逆転で富士山と共に一
括登録されることになりました。

 代表団の方々からも、「もう覆すのは無理だと思っていた」 という感想が
漏れるほどに、僅差の勝利だったようです。


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 この大逆転劇につながった最大の要因は、委員会での10数カ国にも及
んだ強力な 「応援演説」 だったようです。
 
 ドイツの代表団は 「三保松原は、世界で最も卓越した景観ポイントの一つ
だ」 と絶賛。 マレーシアの代表団も 「三保松原はとても重要で文化的価値
がある。 距離ではなく、重要なのは富士山との関係だ」 とイコモス勧告に疑
問を呈しました。


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 他にも、富士山を含む景観が日本文化を語る上でいかに重要かを訴える
意見が相次いだ。 既に世界遺産としては 「登録」 勧告が出ている案件での
このような激論は異例のことだといいます。

 イコモス勧告に異議を唱え、三保松原の登録を訴える各国の意見表明は、
約20分間もつづきました。


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 代表団の近藤文化文化庁長官は外交官の出身です。 今回、その豊富な
外交キャリアが存分に発揮されたようです。

 近藤長官は、45kmという距離にこだわる欧米側の物理的な解釈に対し
てあくまで信仰や美術における一体感という観念的な解釈を強調しつづけ
たようです。

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 考えてみれば、これは確かに効果的なやり方だと思われます。 というのは、
地元の人間が 「精神的な一体感が確かにあるんだ!我々は日々それを感
じながら暮らしている!」 と強硬に主張している場合、

 よその人間がその主張について強く否定するのもおかしいからです。 「あ
なたたちのその感受性はどこかズレている!」 と言うわけにもいきません。

 ここで夢のないコトを言うのは申し訳ないのですが、実際は、日本の援護
射撃をしてくれた国々に対しての “いろんなカタチでの根回し” がものをいっ
たんだと思います。 「20分にも及ぶ激しい主張」 なーんて言われると、ちょ
っと不自然な感じもしますし。


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 さらにもっと言うと、これは僕がひねくれているのかもしれませんが、そも
そも、精神的な側面を強調しつづけながら、「世界遺産への登録」 という思
いっきり形式的な結果を求めているわけですから、なんかヘンだぞと思わな
くもありません。

 というか、世界遺産のもともとの理念である 『世界中の、今後末永く保存し
ていくべき美しい財産』 というものは、根回しをしたり、“相手を必死に説得し
てなとか認めてもらう” ようなものなのでしょうか?

 べつにこれはエラそうに批判しているわけではなくて、「なんだかなぁ~」
という単純な思いにすぎないのですけれど。


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 ですが、三保の松原はよくわかりませんが、富士山の登録はホントによか
ったと思います。 富士山ほど美しい山はほかにありませんからね。

 ということで、世界遺産一括登録バンザーイのニュースでした。




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