ケン・ノートン 死去 【 訃報 ＆ プロフィール ＆ アリ戦とフォアマン戦の短縮動画 】

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　モハメド・アリの顎を砕いた試合と、その試合について語るアリのイン
タビュー動画があります。 また、フォアマン戦にアリが乱入するシーンも。

　プロボクシングのヘビー級元世界王者ケン・ノートン氏が１８日、ネバダ
州ヘンダーソンの病院で死去した。７０歳だった。

　ノートン氏は脳卒中を患った後、療養生活を送っていたが、訃報はアリ
の元マネジャーで、ノートン氏を最近見舞ったジーン・キルロイ氏によって
伝えられた。

プロボクシング史上唯一、世界戦で一度も勝利したことが無い世界王者
である。 その強打でモハメド・アリの顎を割ったことがある。





　ヘビー級には珍しくボディ攻撃のできる実力派だったが、モハメド・アリ、
ジョージ・フォアマン、ラリー・ホームズといった名ボクサーたちに囲まれ
不遇であった。

　ハンサムな風貌から２０本以上の映画に出演している。 都合により変更
となったが、「ロッキー」 でアポロ・クリード役を演じる予定であった。

　息子のケン・ノートン・ジュニアはＵＣＬＡの殿堂入りを果たすなど、アメリ
カンフットボール（ＮＦＬ）の名選手として名を馳せた。


　




《 プロフィール 》

　１９４３年生まれ、イリノイ州ジャクソンビルの出身。 ６３年 海兵隊に入隊
そこでボクシングを始める。 海兵隊のヘビー級王者に３度輝いたあと、６７
年に除隊してプロに転向した。

　７３年３月、モハメド・アリに１２ラウンド判定勝ちし、北米ヘビー級タイトル
を獲得。アリは、この試合でノートンのパンチを受けて顎を骨折した。 対戦
後に病院を見舞ったノートン氏に対しアリは 「ものすごい強打をくらったよ」
と話しかけたという。 その後２人は親友となった。

　７３年１０月、モハメド・アリと再戦、１２ラウンド僅差の判定負け。

　７４年３月、ジョージ・フォアマンの持つ世界ヘビー級王座に挑戦するが、
２ラウンドＫＯ負け。





　７６年９月、ニューヨークのヤンキー・スタジアムにおいて、モハメド・アリの
持つ世界ヘビー級王座に挑戦するが、１５ラウンド僅差の判定負け （結局
アリとの３戦は、ノートンの１勝２敗）。

　７７年１１月、この年の３月ジョージ・フォアマンと対戦して最終の１２ラウン
ドにダウンを与えて判定勝ちしたジミー・ヤングと世界ヘビー級王座挑戦者
決定戦で対戦、１５ラウンド僅差の判定勝ち。

　７８年３月、この年の２月にアリとの世界ヘビー級タイトル戦で判定勝ちし
て世界ヘビー級王座を獲得したレオン・スピンクスが、初防衛戦でＷＢＣが
指定したノートンとの対戦を拒否してアリとの再戦を選んだため、スピンクス
から王座を剥奪したＷＢＣによって世界ヘビー級チャンピオンに認定される。

　７８年６月、ネバダ州ラスベガスのシーザーズ・パレスでの初防衛戦でラリ
ー・ホームズに１５ラウンド僅差の判定負けを喫し、王座から陥落した。

　７９年３月、アーニー・シェーバースとＷＢＣ世界ヘビー級王座挑戦者決定
戦で対戦、１ラウンドＫＯ負け。

　８１年、ニューヨークでジェリー・クーニーと対戦し１ラウンドＫＯ負け、引退。

　通算戦績は４２勝（３３ＫＯ）７敗１分けであった。

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