レイ・ハリーハウゼンさん死去 骸骨の特撮 作品 円谷英二にも影響を [ニュース]
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アメリカを代表する映画人で特撮映画の巨匠、 レイ・ハリーハウゼン氏
が、去る５月７日、ロンドンで亡くなりました。 ９２歳でした。
映画における特撮技術の歴史をつくってきたと言われる人物で、「特撮
の神様」、「マスター・オブ・モンスター」、「東の円谷英二、西のレイ・ハリー
ハウゼン」 とも称される偉大な特撮技師でした。
公開中の映画 「パシフィック・リム」 では、エンドロールの最後に 「この
映画をモンスター・マスター、レイ・ハリーハウゼンと本多猪四郎に捧ぐ」
というギレルモ・デル・トロ監督の献辞が登場します。
（※） パシフィック・リムと芦田愛菜ハリウッドデビューについてはこちら
https://blog.so-net.ne.jp/MyPage/blog/article/edit/input?id=63483299
また、ジョージ・ルーカスはこの訃報を聞き、「僕達のほとんどが子供の
頃から彼（ハリーハウゼン）の影響を受けてきた。 その存在なくして 『スタ
ー・ウォーズ』 は生まれなかった」 とコメントしています。
（※） ジョージ・ルーカスのコメントについてはこちら
https://blog.so-net.ne.jp/MyPage/blog/article/edit/input?id=63483299
レイ・ハリーハウゼンは、ストップモーション・アニメーションというコマ撮
りで映画の中の恐竜やモンスター達を動かし、リアリティを超えた独自の
芸術と呼ばれる域にまで昇華させた特殊撮影職人でした。
特に評価が高いのは、「ダイナメーション」 と呼ばれる手法で、これは俳
優の演技をスクリーン・プロセスでコマ送りで投影しながら、それに合わせ
て人形を動かすもの。
１９３３年に公開された映画 「キングコング」 は､その斬新な特撮技術に
よって世界中に衝撃を与えました。
日本の円谷英二も 「キングコング」 を教科書にして撮影していたと言わ
れ、後世に多大な影響を与えた映画です。 レイ・ハリーハウゼンも 「キン
グコング」 に衝撃を受けて映画界に入ります。
学生時代から自主制作でストップ・モーション映像を作り始め、高校生の
折に 「キングコング」 の特殊映像を担当したウィリス・Ｈ・オブライエンとの
面識を得てアドバイスを受けます。
その後南カリフォルニア大学の夜間部に通い、映画技術を学習。 卒業
後ジョージ・パルのスタジオでアニメーション・スタッフとなります。
兵役時代には陸軍の映画撮影班に属し映画技術の基礎を学び直しなが
ら軍事教育映画を制作。 戦争が終わるとスタジオに戻り数本のアニメーシ
ョン作品を制作します。
その後自らの作品をオブライエンに観せるとその才能を認められ､１９４９
年、「キングコング」 のスタッフが再び結集した 「猿人ジョー・ヤング」 の制
作に参加するという名誉を得ます。
この作品はアカデミー賞特殊効果賞を受賞し、レイ・ハリーハウゼンの名
は業界で有名になっていきます。
若くして、「猿人ジョー・ヤング」という最高峰の特撮映画の制作に参加し
た彼は、５３年、自身の本格的なデビュー作となる 「原子怪獣あらわる」 の
特撮を担当することになります。
水爆実験でよみがえった怪獣がニューヨークを破壊するというこの作品は、
日本の 『ゴジラ』 （１９５４年） にも大きな影響を与えました。
以降もハリーハウゼンは、初のカラー作品 「シンドバッド七回目の航海」、
「アルゴ探検隊の大冒険」、「恐竜１００万年」 など多くの特撮映画を生み
出し、ＣＧの生まれる１９８０年代まで天才アニメーターとして活躍しました。
レイ・ハリーハウゼンの作り出すストップモーション・アニメーション 「ダイ
ナメーション」 は独特の緻密さとダイナミックさを兼ね備え、観る者にとって
心地よい動きが表現されていました。
彼のこうした作品は、円谷英二やジョージ・ルーカスを始め世界中の特撮
監督に多大な影響を与え、こうした功績を讃えて、１９９２年にはアカデミー
特別賞が贈られました。
現在、映画の特撮はＣＧ一色になってしまいましたが、それにより、映画が
何か味気ないものになってしまったように感じているのですが、皆さんはいか
がでしょうか？
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アメリカを代表する映画人で特撮映画の巨匠、 レイ・ハリーハウゼン氏
が、去る５月７日、ロンドンで亡くなりました。 ９２歳でした。
映画における特撮技術の歴史をつくってきたと言われる人物で、「特撮
の神様」、「マスター・オブ・モンスター」、「東の円谷英二、西のレイ・ハリー
ハウゼン」 とも称される偉大な特撮技師でした。
公開中の映画 「パシフィック・リム」 では、エンドロールの最後に 「この
映画をモンスター・マスター、レイ・ハリーハウゼンと本多猪四郎に捧ぐ」
というギレルモ・デル・トロ監督の献辞が登場します。
（※） パシフィック・リムと芦田愛菜ハリウッドデビューについてはこちら
https://blog.so-net.ne.jp/MyPage/blog/article/edit/input?id=63483299
また、ジョージ・ルーカスはこの訃報を聞き、「僕達のほとんどが子供の
頃から彼（ハリーハウゼン）の影響を受けてきた。 その存在なくして 『スタ
ー・ウォーズ』 は生まれなかった」 とコメントしています。
（※） ジョージ・ルーカスのコメントについてはこちら
https://blog.so-net.ne.jp/MyPage/blog/article/edit/input?id=63483299
レイ・ハリーハウゼンは、ストップモーション・アニメーションというコマ撮
りで映画の中の恐竜やモンスター達を動かし、リアリティを超えた独自の
芸術と呼ばれる域にまで昇華させた特殊撮影職人でした。
特に評価が高いのは、「ダイナメーション」 と呼ばれる手法で、これは俳
優の演技をスクリーン・プロセスでコマ送りで投影しながら、それに合わせ
て人形を動かすもの。
１９３３年に公開された映画 「キングコング」 は､その斬新な特撮技術に
よって世界中に衝撃を与えました。
日本の円谷英二も 「キングコング」 を教科書にして撮影していたと言わ
れ、後世に多大な影響を与えた映画です。 レイ・ハリーハウゼンも 「キン
グコング」 に衝撃を受けて映画界に入ります。
学生時代から自主制作でストップ・モーション映像を作り始め、高校生の
折に 「キングコング」 の特殊映像を担当したウィリス・Ｈ・オブライエンとの
面識を得てアドバイスを受けます。
その後南カリフォルニア大学の夜間部に通い、映画技術を学習。 卒業
後ジョージ・パルのスタジオでアニメーション・スタッフとなります。
兵役時代には陸軍の映画撮影班に属し映画技術の基礎を学び直しなが
ら軍事教育映画を制作。 戦争が終わるとスタジオに戻り数本のアニメーシ
ョン作品を制作します。
その後自らの作品をオブライエンに観せるとその才能を認められ､１９４９
年、「キングコング」 のスタッフが再び結集した 「猿人ジョー・ヤング」 の制
作に参加するという名誉を得ます。
この作品はアカデミー賞特殊効果賞を受賞し、レイ・ハリーハウゼンの名
は業界で有名になっていきます。
若くして、「猿人ジョー・ヤング」という最高峰の特撮映画の制作に参加し
た彼は、５３年、自身の本格的なデビュー作となる 「原子怪獣あらわる」 の
特撮を担当することになります。
水爆実験でよみがえった怪獣がニューヨークを破壊するというこの作品は、
日本の 『ゴジラ』 （１９５４年） にも大きな影響を与えました。
以降もハリーハウゼンは、初のカラー作品 「シンドバッド七回目の航海」、
「アルゴ探検隊の大冒険」、「恐竜１００万年」 など多くの特撮映画を生み
出し、ＣＧの生まれる１９８０年代まで天才アニメーターとして活躍しました。
レイ・ハリーハウゼンの作り出すストップモーション・アニメーション 「ダイ
ナメーション」 は独特の緻密さとダイナミックさを兼ね備え、観る者にとって
心地よい動きが表現されていました。
彼のこうした作品は、円谷英二やジョージ・ルーカスを始め世界中の特撮
監督に多大な影響を与え、こうした功績を讃えて、１９９２年にはアカデミー
特別賞が贈られました。
現在、映画の特撮はＣＧ一色になってしまいましたが、それにより、映画が
何か味気ないものになってしまったように感じているのですが、皆さんはいか
がでしょうか？
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