おら、ジーンズが好きだ ! ④.ジーンズ用語集. ドゥニーム. リゾルト. ステュディオダルチザン [ファッション]
この 「用語集」 に目を通せば、「セルビッチが ~」 「右綾が ~」 など、
専門用語が含まれた各ジーンズについて の説明文がスラスラと理解
できるようになるハズです !
現在出回っている膨大な種類に及ぶジーンズの中から好みのものを
選ぶ際、ネットの中をアッチに行ったりコッチに行ったりしないでも済むよ
うに、主要ジーンズブランド各モデルの 「サイズ表」 をココにまとめました。
【 ジーンズ用語集 】
《 デニム 》 10番手以上のタテ糸をインディゴによって染色し、ヨコ糸を
未晒し糸(染色加工をしていない糸)で 「綾織り」 にした、素材が綿の厚
地織布。 生地の裏側に白いヨコ糸が多く出るのが特徴。
綾織りの場合、生地上に斜めの線(畝)が流れるが、これを綾目(斜紋
線)といいます。
近年は、紡績技術の向上によりさまざまなデニム生地が生まれていま
すが、フランス語の 「セルジュ・ドゥ・ニーム(serge de Nîmes)」(ニーム
産のサージ生地 / 15世紀) がその語源とされています。
・ ライトハンドツイル(右綾) : 通常のデニム生地。右上から左下に向
かっての綾目(畝)が流れているのが特徴。
・ レフトハンドツイル(左綾) : 右綾とは逆の綾目になるデニム生地。
・ ブロークンツイル : 右綾もしくは左綾の綾目をある糸数ずつ反対の
方向にして綾目にならないようにしたデニム生地。 通常、織物は綾目の
方向にねじれていきますが、綾を崩すことでねじれが生じるのを防ぎ、そ
の結果 織物の構造が堅牢になります。
ちなみに、ブロークンツイルデニムを最初に取り入れたメーカーはラン
グラーで、1971年に開発されました。
・ ダンガリー : デニムとは逆に、タテ糸に未晒し糸、ヨコ糸に染め糸を
使った綾織物。 語源は、産地のムンバイ(インド)のダングリという地名。
最近では、通常のデニム生地より薄手の生地を指す場合もあるようです。
《 綾織り 》 タテ糸 (経糸 warp)、がヨコ糸(緯糸 weft) の上を2本(3本)、
ヨコ糸の下を1本 交差させて織られる織り方。 糸の交錯する点が斜めに
走るのが特徴。 平織りよりもしなやかな風合いがあり、伸縮性に優れシワ
がよりにくいなどの利点があります。
斜めに入る線の事を、斜紋線あるいは綾目と呼びます。 2本交差の
場合を 「三つ綾(2/1)」、3本交差の場合を 「四つ綾(3/1)」 と呼び、そ
れぞれ斜線の角度は異なっています。 織組織の関係上、生地の表面
はタテ糸の割合が多くなります。
四つ綾の織物は一般的に 「ツイル」 と呼ばれています。 また(2/2)
組織の綾織物もあり、これも同じく四つ綾と呼ばれます。 この場合、タ
テ糸とヨコ糸の割合が生地の表裏ともに同一で、斜線の角度が45°な
のが特徴。
一般的にデニムは 「右綾」 ですが、逆の左綾も有る。 右綾の代表
格がリーバイス、「左綾」 の代表格はリー。 糸の撚り(より)方向には
「左撚り(Z撚り)」 と 「右撚り(S撚り)」 がありますが、通常は左撚り。
糸の撚り方向と織物の綾目方向の組み合わせで、左撚りの糸を、逆
方向の右綾で織ると緩みが生じますが、糸の撚り方向と同じ左綾で織
り上げると、糸の撚りが締まって綾目(畝)が目立つ結果となります。
よって、右綾デニムのざっくり感に対して左綾デニムは表面がフラット
になり、光沢感やソフト感が生まれます。 また、アタリが強くなりハッキリ
としたタテ落ちになります。
生地の厚みは 「オンス(OZ)」(= 1平方ヤードの生地の重さ) という
単位で表されます。 1 オンス=約 28,3 g. 1 平方ヤード=0,84 平方m.
《 縦落ち 》 ジーンズの色落ちで、縦に白い線が入ったように見える色
落ちのことです。 縦糸の太さにバラツキがあるコトが原因で、太さの違い
によって糸ごとに色の染まり方に違いができることにより、
また、糸の太さのバラツキによりジーンズに凸凹ができますが、その
際、凸の部分の色落ちが激しくなることによって縦落ちが発生します。
《 ヒゲ 》 色落ちにかんするコトバ。 写真の部分に入る横ジワが犬や
猫のヒゲのように見えることからこう呼ばれるようになりました。
上に伸びているのが「上がりヒゲ」、腿の部分にはいった下に伸びた
シワが 「下がりヒゲ」 と呼ばれます。
《 アタリ 》 モノがあたることによって、ポケットの部分や耳に沿って色が
薄くなっている部分のこと。
《 ハチノス 》 ヒザの裏側にはいるシワ部分の色落ち。
《 ウォッチポケット 》 コインポケットとも言われます。 ジーンズが誕生し
た当時は懐中時計が主流で、時計の鎖をサスペンダーボタンに引っ掛け
て時計部分ををこのポケットに入れました。
《 セルビッジ (ミミ) 》
現代のコンピューター制御による高速機織機で織られた生地(幅広デ
ニム)には ミミ がつかず、生地端をほぐれないように縫ってありますが、
これを 「脇割り」 といいます。
これに対して、昔の力機織で織られた生地(幅狭デニム. 幅90cmほど)
には裁断時にセルビッジ(ミミ)と呼ばれる部分があります。 リーバイスの
生地ではこの部分に赤い糸が用いられていたため 「赤耳」 と呼ばれるよう
になりました。
「セルビッジジーンズ」 という言い方がよく見られますが、これは 「わざ
わざ旧式力織機によって織り上げた、つまり風合いやヴィンテージ感にこ
だわって作ったジーンズ」 というくらいの意味だと思われます。
写真のように、今の機械で織ったデニムは、織り目が整い表面が滑ら
かになっていますが、旧式の機械で織ったデニムは織り目が粗くて整っ
ておらず、また毛羽立ちも多くなっているので、表面が凸凹し感触もザラ
ザラしています。
品質的・物理的には劣っているともいえるこれらの特徴が、感覚的・
視覚的には逆に、「風合いや味がある」 「素晴らしい色落ち、経年変化」
という非常にイイ結果を生み出しているということになります。
通常、セルビッジ(ミミ)がついた生地でできたオリジナルモデルまでを
ヴィンテージ、脇割り以降のモノをレギュラーと呼ぶことが多いようです。
《 チェーンステッチ 》
裾上げの際の縫い方。 チェーンステッチにした場合その縫製に綿糸を使
う場合が多いことから、洗濯を重ねるとその綿糸がデニムと同様に縮むため、
ヴィンテージジーンズ独特のねじれやアタリが出て、味わいのある色落ちが
楽しめることがあげられます。
ただ、チェーンステッチの縫製は、糸が擦り切れたりした場合そのままでは
縫いが全て解けてしまいます。 そのため強度の面からいえばシングルステッ
チに劣る部分があります。
《 ねじれ 》
デニム生地は 「綾織り」 といって、織り目が斜めになるように織られてい
ます。 防縮加工が施されていないヴィンテージジーンズの場合、洗濯をす
ることで生地がねじれてしまうことがおこり、これが味があってカッコイイと
されています。
【 裾上げのタイミング 】
ノンウォッシュジーンズの場合、裾上げは、どのタイミングで行えば
イイのか? という問題です。
その答えはもちろん、ジーンズが 「縮みきってから」 ということになり
ますが、いちばん手っ取り早いのは、1度完全に濡らしきってから乾燥
機にかけるという方法です。
この場合、1度だけ行えば完全に縮みきると言われています。 ヘビ
ーオンスの場合は家庭用乾燥機だとなかなか乾かないので、できれば
コインランドリーの大型乾燥機の方がいいようです。
このとき注意すべきは、生乾きではなく、完全に乾かすことです。
ちなみにデニムは、濡れた状態から乾くまでのあいだに縮みが入る
のですが、その際にどれほどの熱量を得たかによって縮む率が変わ
ります。
よって、高い温度で乾かす乾燥機がベストなのです。
一方、天日干しの場合は、3回くり返せばほぼ縮みきるようです。
【 ドゥニーム 】
1988年に生まれた日本のブランド。 ドゥニームのジーンズは誕生以来、
その独特の凸凹間のある厚めの生地と、濃淡がハッキリと表れる個性的
な色落ちによって人気を集めてきました。
90年代前半に起こったレプリカジーンズブームの際、取り上げられた雑
誌上で絶賛されたドゥニームは、店頭に並ぶや即完売、という状態だった
といいます。
ドゥニームのジーンズは非常に濃い染めが施されているため色落ちのス
ピードが遅く、初心者でも簡単に濃淡の激しい色落ちを楽しむことが出来る
といわれています。
ちなみに、デニムは15世紀のフランスで生み出された生地 「serge de
Nimes」(セルジュ・ドゥ・ニーム)が語源だといわれますが、「ドゥニーム」 と
いうブランド名はここからきています。
《 XX Type 》 50年代のヴィンテージデニムをモチーフに、ブランド創設から
存在し続ける定番。 シルエットは少し太めのストレート、生地には凹凸があり
毛羽立ちの多い生機の生地を使用。 染色が濃い為、濃淡の強いムラのある
独特の色落ちが最大の魅力となっています。 ¥25200
インチ (29. 30. 31. 32. 33. 34. 35. 36 )
ウェスト (75. 80. 82. 86. 87. 91. 93 )
股上 (30. 30. 30. 30. 30. 31. 32 )
わたり (30. 30. 31. 31,5. 32. 33. 34 )
裾幅 (21. 21,5. 22. 22. 22,5. 22,5. 23. 23,5 )
股下 (86. 86. 90. 90. 90. 91. 91. 91) ノンウォッシュ
《 66 Type 》 60年代後半のヴィンテージデニムをモチーフとし、13.5ozの
インディゴデニムは旧式力織機を使用。 少し細めの絶妙なシルエットで、生
地は青みが強く、上品なタテ落ちが最大の魅力。
《 66XX Type 》 1970年代中後期のデニムをモチーフとした細身シルエッ
トのストレートモデル。
《 505 Type 》 青味の強い13.0oz前後のオリジナル生地を使用。 上品な
タテ落ちが魅力。 深めの股上に裾にかけてのテーパードが特徴的なニュー
スタンダードモデル。
《 WWⅡType 》 定番モデルの中で最も太いワイドストレートシルエットの
WWⅡ TYPE、通称 「大戦モデル」。 月桂樹ボタンやフロントポケットのヘリ
ンボーン生地仕様などヴィンテージディテールを再現。 生地には青味の強い
13.5oz前後のオリジナル生地を使用。
《 Slim STR XX 》 定番の中で最も細身のスリムストレートタイプ。
【 RESOLUTE 】
ドゥニームを立ち上げたデザイナーの林 芳亨(はやし よしゆき)氏が新た
に立ち上げたブランドです。
RESOLUTE はメイド・イン・ジャパンにこだわり、織布から染め、縫製、仕上
げまでの全生産工程が西日本の中国地方、備後地区の熟練のデニム職人た
ちの手によって行われます。 生地の最大の特徴は、手に取るようにわかる毛
羽立ち。この毛羽立ちこそが味のある色落ちに不可欠な要素です。
穿きこみ、身体に馴染んでいくにつれて、膝や腰、股など摺れる部分から毛
羽がなくなっていき、そこから色が落ちていく。 毛羽がなくなった部分は淡く、
残っている部分は濃い色のまま。 この濃淡がデニムに絶妙なカラーコントラス
トを生み出します。
したがって、RESOLUTE のデニムが穿き手にあわせて 「仕上がって」 いく
には、少なくとも1年は穿き続けなければなりません。
RESOLUTE が4型のみのラインナップに拘るのは、「何年経っても手に入る
理想の定番を作り続けたい」 という林氏の職人たる思いが込められているから。
1年、2年と穿きこんで色落ちを楽しんだ後に、また新たな同じものがほしいと思
ったときに買えるデニムを、さらに言えば10年後、20年後にもまた買えるような
デニムブランドでありたいというのがデザイナー林氏の理想です。
《 710 》 60年代のジーンズを再現。 細めのストレート。
《 711 》 50代のジーンズを再現。 やや太めのストレート。
《 712 》 股上がやや浅く、ヒザから下がテーパードされているストレート。
インチ (28. 29. 30. 31. 32. 33. 34 )
ウェスト (73. 75,5. 78. 80,5. 83. 85,5. 88 )
股上 (21. 21,5.21,5. 22. 22. 22,5. 22,5 )
わたり (28. 28,5. 29,5. 30. 31. 31,5. 32,5 )
裾幅 (17,5. 18. 18. 18,5. 18,5. 19. 19 )
股下 (すべて 83 )
《 713 》 710 の股上を浅くしたモデル。
【 ステュディオ・ダ・ルチザン (STUDIO D'ARTISAN) 】
1979年に創業された、レプリカ路線の先駆者として知られているジーン
ズブランド。 ステュディオ・ダ・ルチザンとは 「職人工房」 の意味です。
80年代初頭、日本ではケミカルウォッシュなどの加工が施されたジーン
ズが主流となっていたが、そんな時代にも関わらず、当時から本藍カセ染
めのセルビッチデニム、打ち抜きリベット、バックシンチ等、ヴィンテージジ
ーンズといわれるスタイルで勝負し続けてきたブランドです。
他のブランドの忠実なレプリカジーンズとはちがい、ステュディオ・ダ・ル
チザンのレプリカジーンズにはこのブランド独特のデフォルメがほどこされ
ているため非常に個性的。
このオリジナリティこそがステュディオ・ダ・ルチザンの特徴であり魅力と
なっています。
《 SD-101 》 ダルチザンの中でもっともベーシックなストレート。 50年代
ジーンズの雰囲気で、洗うと縮みやねじれが生じます。
インチ (29. 30. 31. 32. 33. 34. 36 )
ウェスト (77. 79. 82. 84. 86. 88. 92 )
股上 (28,5. 29. 29,5. 30. 30,5. 31. 31,5 )
わたり (28,5. 29. 29,5. 30. 30,5. 31. 32 )
裾幅 (21,5. 22. 22,5. 23. 23,5. 24. 24,5 )
股下 (すべて 91 )
《 SD-102 》 ダルチザン定番の中でもっとも太いストレート。
インチ (29. 30. 31. 32. 33. 34. 36 )
ウェスト (78. 80. 83. 85. 87. 89. 93 )
股上 (29. 29,5. 30. 30,5. 31. 31,5. 32 )
わたり (29. 29,5. 30. 30,5. 31. 32. 33 )
裾幅 (22,5. 23. 23,5. 24. 24,5. 25. 25,5 )
股下 (すべて 89 )
《 SD-103 》 ダルチザン定番の中でもっともタイトなストレート。
インチ (29. 30. 31. 32. 33. 34. 36 )
ウェスト (77. 79. 82. 85. 87. 89. 95 )
股上 (25,5. 26. 26,5. 27. 27,5. 28. 28,5 )
わたり (26,5. 27. 27,5. 28. 28,5. 29. 30 )
裾幅 (20,5. 21. 21,5. 22. 22,5. 23. 24 )
股下 (すべて 92 )
《 SD-105 》 ブーツカット。
インチ (29. 30. 31. 32. 33. 34. 36 )
ウェスト (72. 74. 76. 78. 80. 82. 88 )
股上 (25. 26. 26. 26. 26. 26. 26 )
わたり (25. 26. 26. 26. 27. 27. 28 )
裾幅 (21,5. 22. 23. 23. 23,5. 23,5. 25 )
股下 (すべて 91 )
《 SD601-00 》 腰周りを引き締めたレギュラーストレート。
《 SD-001 》 レギュラーストレート。 穿き込んだ際の古着感を追求し、色落
ちの濃淡がよりハッキリでるオリジナル左綾デニムによるタイプ。
インチ (29. 30. 31. 32. 33. 34. 36 )
ウェスト (77. 80. 83. 86. 88. 91. 95 )
股上 (29,5. 30. 30,5. 31. 31,5. 32. 32,5 )
わたり (28. 28,5. 29. 29,5. 30. 30,5. 31 )
裾幅 (21,5. 22. 22,5. 23. 23,5. 24. 24,5 )
股下 (すべて 98 )
《 SD-003 》 左綾デニムの色落ちを楽しめるタイトストレートモデル。 洗
った時はかなり締まり、穿く事で体のラインに合わせて伸びる生地が特徴です。
インチ (28. 29. 30. 31. 32. 33. 34. 36 )
ウェスト (68. 70,5. 73. 75,5. 78. 80,5. 83. 88 )
股上 (24. 24. 25. 25. 26. 26. 27. 27 )
わたり (28. 29. 29. 30. 31. 32. 33. 34. 35 )
裾幅 (19. 19. 20. 20. 21. 21. 22. 22 )
股下 (すべて 85 )
《 D-1002 》 左綾デニムのブーツカット。 ¥22890
《 SD601-99 》 縦落ちを強調した右綾デニムのタイトストレート。
専門用語が含まれた各ジーンズについて の説明文がスラスラと理解
できるようになるハズです !
現在出回っている膨大な種類に及ぶジーンズの中から好みのものを
選ぶ際、ネットの中をアッチに行ったりコッチに行ったりしないでも済むよ
うに、主要ジーンズブランド各モデルの 「サイズ表」 をココにまとめました。
【 ジーンズ用語集 】
《 デニム 》 10番手以上のタテ糸をインディゴによって染色し、ヨコ糸を
未晒し糸(染色加工をしていない糸)で 「綾織り」 にした、素材が綿の厚
地織布。 生地の裏側に白いヨコ糸が多く出るのが特徴。
綾織りの場合、生地上に斜めの線(畝)が流れるが、これを綾目(斜紋
線)といいます。
近年は、紡績技術の向上によりさまざまなデニム生地が生まれていま
すが、フランス語の 「セルジュ・ドゥ・ニーム(serge de Nîmes)」(ニーム
産のサージ生地 / 15世紀) がその語源とされています。
・ ライトハンドツイル(右綾) : 通常のデニム生地。右上から左下に向
かっての綾目(畝)が流れているのが特徴。
・ レフトハンドツイル(左綾) : 右綾とは逆の綾目になるデニム生地。
・ ブロークンツイル : 右綾もしくは左綾の綾目をある糸数ずつ反対の
方向にして綾目にならないようにしたデニム生地。 通常、織物は綾目の
方向にねじれていきますが、綾を崩すことでねじれが生じるのを防ぎ、そ
の結果 織物の構造が堅牢になります。
ちなみに、ブロークンツイルデニムを最初に取り入れたメーカーはラン
グラーで、1971年に開発されました。
・ ダンガリー : デニムとは逆に、タテ糸に未晒し糸、ヨコ糸に染め糸を
使った綾織物。 語源は、産地のムンバイ(インド)のダングリという地名。
最近では、通常のデニム生地より薄手の生地を指す場合もあるようです。
《 綾織り 》 タテ糸 (経糸 warp)、がヨコ糸(緯糸 weft) の上を2本(3本)、
ヨコ糸の下を1本 交差させて織られる織り方。 糸の交錯する点が斜めに
走るのが特徴。 平織りよりもしなやかな風合いがあり、伸縮性に優れシワ
がよりにくいなどの利点があります。
斜めに入る線の事を、斜紋線あるいは綾目と呼びます。 2本交差の
場合を 「三つ綾(2/1)」、3本交差の場合を 「四つ綾(3/1)」 と呼び、そ
れぞれ斜線の角度は異なっています。 織組織の関係上、生地の表面
はタテ糸の割合が多くなります。
四つ綾の織物は一般的に 「ツイル」 と呼ばれています。 また(2/2)
組織の綾織物もあり、これも同じく四つ綾と呼ばれます。 この場合、タ
テ糸とヨコ糸の割合が生地の表裏ともに同一で、斜線の角度が45°な
のが特徴。
一般的にデニムは 「右綾」 ですが、逆の左綾も有る。 右綾の代表
格がリーバイス、「左綾」 の代表格はリー。 糸の撚り(より)方向には
「左撚り(Z撚り)」 と 「右撚り(S撚り)」 がありますが、通常は左撚り。
糸の撚り方向と織物の綾目方向の組み合わせで、左撚りの糸を、逆
方向の右綾で織ると緩みが生じますが、糸の撚り方向と同じ左綾で織
り上げると、糸の撚りが締まって綾目(畝)が目立つ結果となります。
よって、右綾デニムのざっくり感に対して左綾デニムは表面がフラット
になり、光沢感やソフト感が生まれます。 また、アタリが強くなりハッキリ
としたタテ落ちになります。
生地の厚みは 「オンス(OZ)」(= 1平方ヤードの生地の重さ) という
単位で表されます。 1 オンス=約 28,3 g. 1 平方ヤード=0,84 平方m.
《 縦落ち 》 ジーンズの色落ちで、縦に白い線が入ったように見える色
落ちのことです。 縦糸の太さにバラツキがあるコトが原因で、太さの違い
によって糸ごとに色の染まり方に違いができることにより、
また、糸の太さのバラツキによりジーンズに凸凹ができますが、その
際、凸の部分の色落ちが激しくなることによって縦落ちが発生します。
《 ヒゲ 》 色落ちにかんするコトバ。 写真の部分に入る横ジワが犬や
猫のヒゲのように見えることからこう呼ばれるようになりました。
上に伸びているのが「上がりヒゲ」、腿の部分にはいった下に伸びた
シワが 「下がりヒゲ」 と呼ばれます。
《 アタリ 》 モノがあたることによって、ポケットの部分や耳に沿って色が
薄くなっている部分のこと。
《 ハチノス 》 ヒザの裏側にはいるシワ部分の色落ち。
《 ウォッチポケット 》 コインポケットとも言われます。 ジーンズが誕生し
た当時は懐中時計が主流で、時計の鎖をサスペンダーボタンに引っ掛け
て時計部分ををこのポケットに入れました。
《 セルビッジ (ミミ) 》
現代のコンピューター制御による高速機織機で織られた生地(幅広デ
ニム)には ミミ がつかず、生地端をほぐれないように縫ってありますが、
これを 「脇割り」 といいます。
これに対して、昔の力機織で織られた生地(幅狭デニム. 幅90cmほど)
には裁断時にセルビッジ(ミミ)と呼ばれる部分があります。 リーバイスの
生地ではこの部分に赤い糸が用いられていたため 「赤耳」 と呼ばれるよう
になりました。
「セルビッジジーンズ」 という言い方がよく見られますが、これは 「わざ
わざ旧式力織機によって織り上げた、つまり風合いやヴィンテージ感にこ
だわって作ったジーンズ」 というくらいの意味だと思われます。
写真のように、今の機械で織ったデニムは、織り目が整い表面が滑ら
かになっていますが、旧式の機械で織ったデニムは織り目が粗くて整っ
ておらず、また毛羽立ちも多くなっているので、表面が凸凹し感触もザラ
ザラしています。
品質的・物理的には劣っているともいえるこれらの特徴が、感覚的・
視覚的には逆に、「風合いや味がある」 「素晴らしい色落ち、経年変化」
という非常にイイ結果を生み出しているということになります。
通常、セルビッジ(ミミ)がついた生地でできたオリジナルモデルまでを
ヴィンテージ、脇割り以降のモノをレギュラーと呼ぶことが多いようです。
《 チェーンステッチ 》
裾上げの際の縫い方。 チェーンステッチにした場合その縫製に綿糸を使
う場合が多いことから、洗濯を重ねるとその綿糸がデニムと同様に縮むため、
ヴィンテージジーンズ独特のねじれやアタリが出て、味わいのある色落ちが
楽しめることがあげられます。
ただ、チェーンステッチの縫製は、糸が擦り切れたりした場合そのままでは
縫いが全て解けてしまいます。 そのため強度の面からいえばシングルステッ
チに劣る部分があります。
《 ねじれ 》
デニム生地は 「綾織り」 といって、織り目が斜めになるように織られてい
ます。 防縮加工が施されていないヴィンテージジーンズの場合、洗濯をす
ることで生地がねじれてしまうことがおこり、これが味があってカッコイイと
されています。
【 裾上げのタイミング 】
ノンウォッシュジーンズの場合、裾上げは、どのタイミングで行えば
イイのか? という問題です。
その答えはもちろん、ジーンズが 「縮みきってから」 ということになり
ますが、いちばん手っ取り早いのは、1度完全に濡らしきってから乾燥
機にかけるという方法です。
この場合、1度だけ行えば完全に縮みきると言われています。 ヘビ
ーオンスの場合は家庭用乾燥機だとなかなか乾かないので、できれば
コインランドリーの大型乾燥機の方がいいようです。
このとき注意すべきは、生乾きではなく、完全に乾かすことです。
ちなみにデニムは、濡れた状態から乾くまでのあいだに縮みが入る
のですが、その際にどれほどの熱量を得たかによって縮む率が変わ
ります。
よって、高い温度で乾かす乾燥機がベストなのです。
一方、天日干しの場合は、3回くり返せばほぼ縮みきるようです。
【 ドゥニーム 】
1988年に生まれた日本のブランド。 ドゥニームのジーンズは誕生以来、
その独特の凸凹間のある厚めの生地と、濃淡がハッキリと表れる個性的
な色落ちによって人気を集めてきました。
90年代前半に起こったレプリカジーンズブームの際、取り上げられた雑
誌上で絶賛されたドゥニームは、店頭に並ぶや即完売、という状態だった
といいます。
ドゥニームのジーンズは非常に濃い染めが施されているため色落ちのス
ピードが遅く、初心者でも簡単に濃淡の激しい色落ちを楽しむことが出来る
といわれています。
ちなみに、デニムは15世紀のフランスで生み出された生地 「serge de
Nimes」(セルジュ・ドゥ・ニーム)が語源だといわれますが、「ドゥニーム」 と
いうブランド名はここからきています。
《 XX Type 》 50年代のヴィンテージデニムをモチーフに、ブランド創設から
存在し続ける定番。 シルエットは少し太めのストレート、生地には凹凸があり
毛羽立ちの多い生機の生地を使用。 染色が濃い為、濃淡の強いムラのある
独特の色落ちが最大の魅力となっています。 ¥25200
インチ (29. 30. 31. 32. 33. 34. 35. 36 )
ウェスト (75. 80. 82. 86. 87. 91. 93 )
股上 (30. 30. 30. 30. 30. 31. 32 )
わたり (30. 30. 31. 31,5. 32. 33. 34 )
裾幅 (21. 21,5. 22. 22. 22,5. 22,5. 23. 23,5 )
股下 (86. 86. 90. 90. 90. 91. 91. 91) ノンウォッシュ
《 66 Type 》 60年代後半のヴィンテージデニムをモチーフとし、13.5ozの
インディゴデニムは旧式力織機を使用。 少し細めの絶妙なシルエットで、生
地は青みが強く、上品なタテ落ちが最大の魅力。
《 66XX Type 》 1970年代中後期のデニムをモチーフとした細身シルエッ
トのストレートモデル。
《 505 Type 》 青味の強い13.0oz前後のオリジナル生地を使用。 上品な
タテ落ちが魅力。 深めの股上に裾にかけてのテーパードが特徴的なニュー
スタンダードモデル。
《 WWⅡType 》 定番モデルの中で最も太いワイドストレートシルエットの
WWⅡ TYPE、通称 「大戦モデル」。 月桂樹ボタンやフロントポケットのヘリ
ンボーン生地仕様などヴィンテージディテールを再現。 生地には青味の強い
13.5oz前後のオリジナル生地を使用。
《 Slim STR XX 》 定番の中で最も細身のスリムストレートタイプ。
【 RESOLUTE 】
ドゥニームを立ち上げたデザイナーの林 芳亨(はやし よしゆき)氏が新た
に立ち上げたブランドです。
RESOLUTE はメイド・イン・ジャパンにこだわり、織布から染め、縫製、仕上
げまでの全生産工程が西日本の中国地方、備後地区の熟練のデニム職人た
ちの手によって行われます。 生地の最大の特徴は、手に取るようにわかる毛
羽立ち。この毛羽立ちこそが味のある色落ちに不可欠な要素です。
穿きこみ、身体に馴染んでいくにつれて、膝や腰、股など摺れる部分から毛
羽がなくなっていき、そこから色が落ちていく。 毛羽がなくなった部分は淡く、
残っている部分は濃い色のまま。 この濃淡がデニムに絶妙なカラーコントラス
トを生み出します。
したがって、RESOLUTE のデニムが穿き手にあわせて 「仕上がって」 いく
には、少なくとも1年は穿き続けなければなりません。
RESOLUTE が4型のみのラインナップに拘るのは、「何年経っても手に入る
理想の定番を作り続けたい」 という林氏の職人たる思いが込められているから。
1年、2年と穿きこんで色落ちを楽しんだ後に、また新たな同じものがほしいと思
ったときに買えるデニムを、さらに言えば10年後、20年後にもまた買えるような
デニムブランドでありたいというのがデザイナー林氏の理想です。
《 710 》 60年代のジーンズを再現。 細めのストレート。
《 711 》 50代のジーンズを再現。 やや太めのストレート。
《 712 》 股上がやや浅く、ヒザから下がテーパードされているストレート。
インチ (28. 29. 30. 31. 32. 33. 34 )
ウェスト (73. 75,5. 78. 80,5. 83. 85,5. 88 )
股上 (21. 21,5.21,5. 22. 22. 22,5. 22,5 )
わたり (28. 28,5. 29,5. 30. 31. 31,5. 32,5 )
裾幅 (17,5. 18. 18. 18,5. 18,5. 19. 19 )
股下 (すべて 83 )
《 713 》 710 の股上を浅くしたモデル。
【 ステュディオ・ダ・ルチザン (STUDIO D'ARTISAN) 】
1979年に創業された、レプリカ路線の先駆者として知られているジーン
ズブランド。 ステュディオ・ダ・ルチザンとは 「職人工房」 の意味です。
80年代初頭、日本ではケミカルウォッシュなどの加工が施されたジーン
ズが主流となっていたが、そんな時代にも関わらず、当時から本藍カセ染
めのセルビッチデニム、打ち抜きリベット、バックシンチ等、ヴィンテージジ
ーンズといわれるスタイルで勝負し続けてきたブランドです。
他のブランドの忠実なレプリカジーンズとはちがい、ステュディオ・ダ・ル
チザンのレプリカジーンズにはこのブランド独特のデフォルメがほどこされ
ているため非常に個性的。
このオリジナリティこそがステュディオ・ダ・ルチザンの特徴であり魅力と
なっています。
《 SD-101 》 ダルチザンの中でもっともベーシックなストレート。 50年代
ジーンズの雰囲気で、洗うと縮みやねじれが生じます。
インチ (29. 30. 31. 32. 33. 34. 36 )
ウェスト (77. 79. 82. 84. 86. 88. 92 )
股上 (28,5. 29. 29,5. 30. 30,5. 31. 31,5 )
わたり (28,5. 29. 29,5. 30. 30,5. 31. 32 )
裾幅 (21,5. 22. 22,5. 23. 23,5. 24. 24,5 )
股下 (すべて 91 )
《 SD-102 》 ダルチザン定番の中でもっとも太いストレート。
インチ (29. 30. 31. 32. 33. 34. 36 )
ウェスト (78. 80. 83. 85. 87. 89. 93 )
股上 (29. 29,5. 30. 30,5. 31. 31,5. 32 )
わたり (29. 29,5. 30. 30,5. 31. 32. 33 )
裾幅 (22,5. 23. 23,5. 24. 24,5. 25. 25,5 )
股下 (すべて 89 )
《 SD-103 》 ダルチザン定番の中でもっともタイトなストレート。
インチ (29. 30. 31. 32. 33. 34. 36 )
ウェスト (77. 79. 82. 85. 87. 89. 95 )
股上 (25,5. 26. 26,5. 27. 27,5. 28. 28,5 )
わたり (26,5. 27. 27,5. 28. 28,5. 29. 30 )
裾幅 (20,5. 21. 21,5. 22. 22,5. 23. 24 )
股下 (すべて 92 )
《 SD-105 》 ブーツカット。
インチ (29. 30. 31. 32. 33. 34. 36 )
ウェスト (72. 74. 76. 78. 80. 82. 88 )
股上 (25. 26. 26. 26. 26. 26. 26 )
わたり (25. 26. 26. 26. 27. 27. 28 )
裾幅 (21,5. 22. 23. 23. 23,5. 23,5. 25 )
股下 (すべて 91 )
《 SD601-00 》 腰周りを引き締めたレギュラーストレート。
《 SD-001 》 レギュラーストレート。 穿き込んだ際の古着感を追求し、色落
ちの濃淡がよりハッキリでるオリジナル左綾デニムによるタイプ。
インチ (29. 30. 31. 32. 33. 34. 36 )
ウェスト (77. 80. 83. 86. 88. 91. 95 )
股上 (29,5. 30. 30,5. 31. 31,5. 32. 32,5 )
わたり (28. 28,5. 29. 29,5. 30. 30,5. 31 )
裾幅 (21,5. 22. 22,5. 23. 23,5. 24. 24,5 )
股下 (すべて 98 )
《 SD-003 》 左綾デニムの色落ちを楽しめるタイトストレートモデル。 洗
った時はかなり締まり、穿く事で体のラインに合わせて伸びる生地が特徴です。
インチ (28. 29. 30. 31. 32. 33. 34. 36 )
ウェスト (68. 70,5. 73. 75,5. 78. 80,5. 83. 88 )
股上 (24. 24. 25. 25. 26. 26. 27. 27 )
わたり (28. 29. 29. 30. 31. 32. 33. 34. 35 )
裾幅 (19. 19. 20. 20. 21. 21. 22. 22 )
股下 (すべて 85 )
《 D-1002 》 左綾デニムのブーツカット。 ¥22890
《 SD601-99 》 縦落ちを強調した右綾デニムのタイトストレート。