2013年10月1日 ＪＲ横浜線踏切事故 【高齢者の身代わりに４０歳女性が轢死】

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　 【動画】　踏切内でうずくまる高齢の男性を助けるため父親の制止
を振り切って進入、男性を起こそうとしたが運悪く女性のみ電車には
ねられてしまった。 事故の詳細と目撃した父親のインタビュー動画。


　 １日午前１１時半頃、神奈川横浜市のＪＲ横浜線の踏切の中で
動けなくなった高齢者を助けようとした４０歳の女性が、走ってきた
電車にはねられ死亡した。

（※） 横浜市緑区のＪＲ横浜線鴨居～中山間にある川和踏切

　 亡くなった女性は、会社員・村田 奈津恵さん（４０）。 家族の制止
を振り切り、救助に向かったという。

目撃者から 「人がひかれた。 高齢の男性を助けようとしていた
女性がひかれた」 という１１０番通報があった。





　 非常ボタンを押した人によれば 「私が見たのは、女性の方が助け
ようとしている時です。 『ひかれちゃう』 というようなことを言っておら
れました。

　 私が線路の方を見ると、ご老人の方が倒れていて、その女性の方
は助けようとして線路の中に入って。 私は、非常ボタンを押したんで
すけど、結局、電車は止まらなかった形です」 と話した。

　 目撃者は 「とにかくブレーキの音が、普通のブレーキの音じゃなく
て、『ガガガガ』 という音と。 それと、汽笛みたいな音が、『ウワワワ
ワ』 って。 ただ、横たわっていた男性は、むくっと起き上がったような
感覚ではいましたから、『あの方は助かったんだ』 と思って」 と話した。

男性は頭や背中の打撲のほか、鎖骨を骨折しているものの命に
別条はなく、病院に搬送され手当てを受けている。

　 一方、男性を助けようとした村田さんは、まもなく死亡が確認された。

　 別の目撃者によると、村田さんは父親の運転する車の助手席で踏
切が開くのを待っていたという。　男性が倒れているのに気づいた村
田さんは家族の制止を振り切って車から降り、救助に向かって電車に
はねられたという。

　 非常ボタンを押した人は 「ちょうど女性の方はお父さんと一緒に車
に乗っていて、言い争いというか、『やめろよ』 みたいな形で。 お父さ
んは、『危ないから』 と言われていたみたいです。 村田さんが車から出
ようとするのを止めていました」 と話した。

男性は話ができる状態だということで、警察は事故のさらにくわしい
経緯を調べている。


《 死亡した女性の父親のコメント 》

　 「おじいさんが踏切の中に入ってきて、しゃがんで腕を線路の上に乗
せて、首を線路に置いたんですよ。 それをうちの娘が見て 『助けなきゃ』
と言って、『ダメだ』 と言ったが行ってしまった」 「せめてもの救いです。自
分の命でおじいさんを助けたなら」

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