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2013年から見たオウム真理教事件  ②.上祐史浩氏へのインタビュー (下) [ニュース]

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 上祐氏へのインタビューのつづきです。

 ・・・・・・ ひかりの輪で行っている 「聖地巡礼」 とは?

 「10年ほど前、私は麻原への妄信が抜けませんでしたが、自然や聖地の
力が大きな助けになりました。 当時の習慣を繰り返すとともに、ほかの元オ
ウム信者にも、麻原信仰という麻薬から心身を浄化してもらっています」

 ・・・・・・ あなたが 「イニシエーション」(秘儀伝授)や 「シャクティパット」(信
者に霊的エネルギーを注入する儀式)を行うのか?

  「イニシエーションではなく、瞑想指導をしています。 シャクティパットは(オ
ウム真理教の後継団体である)アレフの時に行っていたもので、ひかりの輪
では全く同じことはしていません。 ただ、自分たちなりの儀式はあります」

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 ・・・・・・ 組織をどのように運営しているのか

 「ひかりの輪は 『新しい智恵の学びの場』 と位置づけています。 宗教団体
としての求心力を壊した結果、出家者は当初の55人から30人弱まで減った。
『辞めれば地獄に落ちる』 という麻原の呪縛がなくなった証だと思っています」

 ・・・・・・ 入会勧誘は

  「していません。 ホームページなどで布教はしていますが、アレフのように
覆面でもありません。 方向性が対極なんです。アレフは覆面で 『社会が陰謀
に陥れた』 と説きますが、うちは事件を反省し謝罪している。 『過去に過ちを
犯して反省した所の方が、ほかの宗教団体よりマシかもしれない』 と思った人
が、ひかりの輪に来るわけです」

 ・・・・・・ アレフ信者の脱会支援も活動のひとつなのか?

 「去年、本格的に専用ホームページを立ち上げ、100人弱の相談に乗りま
した。 そのうち2人ほどがひかりの輪に入りました」

 ・・・・・・ 会員を増やす目的ではないのか

 「そういう構造ではありません」

 ・・・・・・ 「贖罪として脱会支援している」 とも発言しているが、真意は?

 「オウム真理教は麻原が作りましたが、平成12年にアレフという名称で立て
直したのは私です。 過去にオウム事件への関与を否定して 『陰謀だ』 と公言
したのも私です。 脱会支援によって、自分の過去を清算する責任があります」

 ・・・・・・ 公安調査庁はひかりの輪を 「オウム真理教上祐派」 と呼んでいるが、
どう考える?

 「公安調査庁の主張は事実としては完全な過ちです。ただ、私たちの最終目
標は社会の誤解を解くことであって、無理やりレッテルをはがすことではありま
せん」

 ・・・・・・ それでも 「麻原隠し」 をしているのではないかという疑念はある

 「もしそうなら、いずれ 『麻原戻し』 をする前提になるでしょうが、アレフが被
害者に無断でオウム真理教の教材を使用することをしっかり批判し、私たちが
『麻原戻し』 を絶対にしないという証にしたい。 簡単に言うと、アレフと戦わなけ
ればと考えています」

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 ・・・・・・ 麻原の死刑執行についてはどう考える?

 「アレフで麻原はすでに 『イエスを超えた不死身の救世主』 として神格化さ
れており、執行せずにアレフの信仰を助長すれば法治国家の基本を揺るがし
ます。

 もし治療しても反省する可能性は非常に乏しく、再び布教するでしょう。 真相
を聞きだそうとして治療するのは、外で洗脳される信者のことを考えない幼稚な
判断では、と思います」

 ・・・・・・ 個人の思いとして、麻原とは決別しているのか

 「特段の愛着はないですね。 個人的な何かの思い入れで 『死刑は嫌だ』 と思
うこともない。 むしろ社会や公安当局の方が、本当の恐ろしさをわかっていない
と思います」


 ③.田原総一郎氏へのインタビュー へつづきます




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