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2013年から見たオウム真理教事件  ①.上祐史浩氏へのインタビュー (上) [ニュース]

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  1995年、地下鉄サリン事件などの凶悪テロ事件を引き起こしたオウ
ム真理教の後継団体の1つ 「ひかりの輪」 代表で元オウム真理教最高
幹部の1人であった上祐史浩氏(50)にインタビューが行われた。

  話の中で上祐氏は、かつて自らが帰依した教祖・麻原彰晃(58)から
の脱却を主張し、一連の事件を知らない若者の獲得を進めているもう一
つの後継団体 「アレフ」 が行っている勧誘活動を 「覆面」であると強く批
判、事件への 「反省」 を強調した。

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  今年1月、あなたの著書 「オウム事件17年目の告白」 の出版を記念し
たトークイベントで、「ひかりの輪」 を続けること自体批判されたが、それは
やはりオウム真理教の元最高幹部であるあなたが再び新たな宗教団体を
率いることへの違和感や反発があるからではないか?

  「私は宗教をやりたいから続けているのであって、やる以上は被害者に
賠償し、社会的責任を果たしていくつもりです。 宗教アレルギーが強い一
般の人は 『なぜ宗教で失敗したのに解散しないの?』 と考えると思うが、

  私たちは 『宗教が悪いのではない。 麻原の中にも良い所はあった』 と
いう立場。 今後はオウムの悪い所をなくして、良い所は麻原から脱却・自
立する形で生かしていきたいと思っています」

 ・・・・・ 矛盾していないか

 「私たちは麻原を通じて、いろんな宗教の寄せ集めを勉強したような部分
がありましたが、それはそれで悪くはなかっただろうと。 麻原を神格化した
のがまずかったのだという考え方です」

 ・・・・・・ あなたが宗教団体の代表として他の会員を率いる必要がなぜあ
るのか?

 「過去の痛みから逃げることが、オウム真理教の本質的な解決とは思え
ない。 逃げるのではなく、オウムを超える。 21世紀の宗教を作ること、ひ
かりの輪としてそのモデルを提示していくことがオウム的なるものを払拭す
ることではないでしょうか?」

 ・・・・・ あなたがする必要はないのでは

 「カリスマ性のある人間が、バランス感覚を持ち、神でないと自覚しながら
上下関係を形成することが課題ですから」

 ・・・・・ 自身にカリスマ性があると認識している、と

 「簡単に言うとまあ、そうですね」

 ・・・・・ あなたが神格化される流れはできないか

 「過去から今までの反省を、ホームページなどで積極的に公開していま
す。 それを読めば、私が間違いを犯し愚かな面があった人だったんだとみ
んなが知る。

 それと、教義から団体運営まで絶え間なく改善していくべきだという考え
方を強調しています。 科学の進化と同じように、宗教も安全管理を求めて
努力し続けるしかない」

 ・・・・・・ 被害者感情に立つと、あなたが宗教をすることへの反発はあると
思うが?

 「これが私なりの償いですが、丁寧に説明しても心情的に共感していただ
けないことは理解しています。 ただ、オウムは社会が作ったというところが
ある。 社会を改善していく宗教側の取り組みがないと、カルト宗教をなくそ
うとしてもなくならないと思いますよ。 社会が作る暗部ですから」

 ・・・・・・ 社会に問題があるのはもちろんだが、被害者の方々から見れば
あなたを許せないのではないか?

  「申し上げないのがいいのかもしれないけれど、犯罪加害者は社会が生
んだ。 その社会に被害者の方も住んでいた。 麻原だって 『日本が生んだ
バカ息子』 という考え方もできる。

 バカ息子が改心するのを見守る気持ちにはなれないでしょ。死んでほしい
でしょ。気持ちは受け止めますが、死にません。 前に進みます。 私たちは
死なないし、消えない」

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 ・・・・・・ 悟りという仏教の境地に至ったことはあるか?

  「悟りって何なのか、分からない。 悟りを死ぬまで求めるべきだという考え
方です。

 ただ、仏教的な考えをすると心が安定する。 私は刑務所にいたとき 『自己
愛を和らげれば心が静まる』 と体得しましたが、そうしないと生きていられな
かったんでしょうね。

  私は最大の失敗者の一人だと自覚しています。 自分よりはるかに大きな
罪、十字架、批判、失敗、挫折を負った上祐が、どうして生きていられるのか
と思って私を求めてくる人が、社会にはいる。 そういう人たちを、私は面倒を
見るつもりがあります」


 以上、上祐氏へのインタビューでした。 ② へつづきます




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