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2013年8月1日 亀田和毅 世界王者になる ! ! [スポーツ]

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 亀田3兄弟の末っ子、和毅がついに世界王者となった。 これで3人ともチャ
ンピオン。 試合についてだけではなく、和毅のヒストリーを語っていきます。
ぜひ お読みあそばせ ! ! 最終ラウンド動画

 8月1日、フィリピンのセブ島で行われたWBO世界バンタム級タイトルマッチ
で5位の亀田和毅(22)が王者パウルス・アンブンダ(32・ナミビア)を3-0の
判定で下し王者となった。
 
 この結果、WBA世界バンタム級王座を7度防衛中の長兄・興毅、元WBAフ
ライ級王者の次兄・大毅に続き、過去に例のない3兄弟の世界王者となった。

 「ベルトはオレの夢、オヤジの夢。 小さい頃からの夢を達成出来て本当に嬉
しいです」

 肩にベルトをかけた王者・和毅は泣きじゃくりながら言葉を発した。 

 今回は海外試合のため、セコンドライセンス無期限停止処分となっていた亀田
父も含めた亀田トレインが6年ぶりに復活し、父はそのままセコンドにもついた。

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 和毅は、序盤から目に止まらぬスピードで相手を圧倒した。 速いジャブを上下
にうちわけ、3連打、4連打の見栄えのいいパンチでジャッジの印象を高めなが
らリズムを作る。

 ナミビア出身の王者アンブンダは、元来高いブロックをベースにした攻撃性に
欠けたボクサーである。 上背がなくアマチュアスタイルが抜けきれず怖さもない。
ハッキリ言って2流の王者だ。

 スピードで敵わないから接近戦を仕掛けようとするが、スイング系のパンチで
揺さぶられ、時折右をカウンター気味に浴びた。

 和毅はボディにもパンチを集め、リスクのないボクシングで着実にポイントを稼
いでいった。

 亀田3兄弟は判定勝利になると批判を浴びるケースが多いが、今回の3-0の
判定勝利に異論を唱える人はいないだろう。 専門家の意見を聞いてみる。

 WBC世界フライ級王者、八重樫東(大橋ジム)によれば、
 「スピードが最後まで落ちなかった。 相当な練習を積んだんでしょう。 ジャブの
ボクサーでしょうね。 ストッピングジャブと言われる種類のジャブで、相手にボクシ
ングをさせず自分のリズム、ペースにもっていくという戦い方。

 今日は危険をおかさず勝ちに徹するボクシングをしましたね。 大したものです、
まだ22歳でしょう。 僕の大学4年の頃とは比べ物にならないくらい完成度が高
いと思います」

 亀田父は以前のインタビューで、熱く 3兄弟世界王者の夢を語り、3男和毅の
天才ぶりを話し始めると止まらなくなったという。

 「ひとつ教えたら次の日には自分のモノにしている。 3兄弟でセンスは一番。
亀田家の最終兵器や ! ! 」

 亀田父の 「壊れたボクサーになって欲しくない」 との哲学から、興毅、大毅の2
人は堅いブロックガードを基本にした打たせないボクシングからスタートさせたが、
和毅だけは違っていた。

 中学の頃からガードを下げスピーディで攻撃的なボクシングを得意とし、当初は
北京五輪出場を狙っていた。 しかし、辮髪にした髪の毛や兄弟の興行の前座で
スパーリングをしていたことなどがアマチュア規定に抵触して五輪への道が断た
れると、迷うことなく方向転換。

 父は、2007年に16歳の末っ子をメキシコへの単身修行に出した。 メンタルを
鍛え同時にボクシング技術を成長させるためには、本場メキシコでの指導を受け
ることがベストだと判断して、一番可愛い末っ子をあえて旅に出したのである。


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 和毅にとって、メキシコでの生活は本当に辛い単身修行だったらしい。

 最初は、メキシコシティにある日本人ペンションのようなところを定宿としていた。
4畳半一間に二段ベッドが押し込んであるような部屋で暮らした。 目の前の公園
では麻薬の取引が日常茶飯事で行われているような治安の悪い場所。

 外をウロウロすることもできずに練習以外は部屋に閉じこもっての自炊生活。
ベッドに横になると、スペイン語の辞書を片手に 「一日、3つのスペイン語を覚え
ること」 をノルマとした。

 16歳の和毅は激しいホームシックにかかった。 「帰りたい」 と日本の友人や
兄の興毅に毎日のようにメールを打った。 ビザの関係で3か月に一度は帰国す
るが、その度に 「もうメキシコには行きたくない」 とゴネるが、オヤジは甘えを許さ
なかった。

 そのペンションには共有スペースに一台だけパソコンが置いてあり、暇さえあれ
ばかじりついてシュガー・レイ・レナードの映像を探して見ていた。 レナードのよう
な殺戮の切れ味を兼ね備えた華麗なスピードボクシングが理想であったのだ。

 その後、1年も経たないうちにボクシング好きのメキシコ人のガールフレンドがで
きた。 ガールフレンド宅にホームステイのような形で出入りしているうちに完璧に
スペイン語を覚え友達が増えた。

 以降、あれほど嫌だったメキシコの生活が逆に楽しくて仕方なくなった。 どんな
苦難をも自分都合に置き換えてプラスに変える。 亀田家らしい遺伝子は和毅にも
備わっていたのである。

 しかし、メキシコでのアマチュア時代には大きな挫折も味わっている。 メキシコ
でも伝統あるトーナメント大会 「グアンデス・デ・オロ」 の決勝(07年12月)でレイ・
バルガスに判定で敗れたのである。

 世界には上には上がいることを思い知った。 和毅は3兄弟で最も練習熱心であ
り練習量も多い。 その根底にはこの時の経験がある。

 メキシコではメルーベン・トレーナーの指導を受けフック系のパンチを主体にした
攻撃性のあるコンビネーションを身に付けた。 特にボディを打つ技術は高く、3兄
弟の誰より上手い。

 今回の試合でも、これでもかとばかりに打ち込んでナミビア人を悩ませた。

 プロモーターでもある父は、和毅については石橋を叩いて渡るようなチャンピオ
ンロードを描いていた。

 アマで30戦させ、プロでも27戦のキャリアを積んだ上での世界挑戦である。 父
はできる限り危険度が小さく和毅のスタイルに噛み合う王者を上手く見つけてきた。

 その手法を今後も続けていけば、兄の興毅同様また批判の対象になるだろうが、
和毅の今後の目標は海外のリングにあるようだ。

 現在はバンタム級だが、上背があることから減量は楽でなく年齢と共に階級を上
げていくことになるだろう。

 フェザー級、ウェルター級と階級が上がってくると、チャンピオンにはラスベガスで
ビッグファイトを戦う面々が揃い始める。

 これからも試練は続いていくが、まずは第一段階クリアというところだろう。

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 ちなみに、次男・大毅(24)も9月3日、IBF世界スーパーフライ級王座決定戦で
2階級制覇に再挑戦することが決定している。

 先月23日に長男興毅がWBA世界バンタム級王座をV7防衛、和毅がWBO世
界同級王座を獲得し、大毅がIBF世界スーパーフライ級王座を奪取すれば、3兄
弟で同時に世界王者となる快挙だ。

 ホンモノのスーパースターを目指すならば、ここは絶対に勝たねばならない ! !











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