レソト というのは国名です たっぷり解説しますよ ! ! [地域・旅行]
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レソト王国、通称レソトは、アフリカ南部に位置する立憲君主制国家でイギリ
ス連邦加盟国である。
周囲を南アフリカ共和国に囲まれた世界最南の内陸国である。首都はマセ
ル。1966年、イギリスから独立した。 非同盟中立を宣言している
全土がドラケンスバーグ山脈の山中に位置するため平地が一切なく、全土
が標高1400mを超える。 いったん周囲の南アフリカ共和国を経由しないと
行き来できない地域すらもあるため 「アフリカのスイス」「南部アフリカの屋根」
とも言われている。
最高峰は、タバナントレニャナ山であり、標高3482mはアフリカ大陸南部の
最高峰でもある。 主要河川はオレンジ川。 地形とは異なり気候には恵まれて
いる。
国家元首は国王のレツィエ3世で立憲君主制をとる。 君主は国民統合の象
徴的地位で政治的権力を有さない。 国王の位は世襲制である。
行政執行権は首相を長とする内閣が持つ。 議院内閣制。 議会は二院制で
ある。
レソトの経済は、農業と南アフリカ共和国向けの繊維製品を中心とした輸出、
南アフリカ共和国への出稼ぎで支えられている。
放牧が盛んで1994年時点には国土の65. 9%が放牧に振り向けられてい
た。家畜の頭数は人口よりも多い。 気候には恵まれているものの地形の制約
のため、耕地面積は国土の10. 5%にとどまる。
そのため農業従事者人口は国民の18%と少ない。 これは南アフリカ共和国
への出稼ぎ人口の2倍弱にすぎない。
政府は慢性的な貿易赤字を解決し、発展が望めない農業以外に産業を振興
するため繊維加工業に着目した。 貿易優遇措置を講じた結果、アメリカ市場向
けの繊維産業誘致に成功し、2000年以降、年率3%を超える国内総生産の成
長を果たした。
近年は観光業にも力を入れており、主に欧州からの保養客を受け入れている
が、失業率は40%以上であり、高い。
国民の99.7%が、バントゥー系のソト族である。 国民の約8割がキリスト教徒
であるが、伝統宗教も存在する。
HIV(エイズウイルス)感染者が1990年代以降激増、国民の約4分の1が感
染者である。 そのため、1990年には220万人あった人口が2006年には180
万人と激減。
平均寿命は60歳から35歳になっており、農業生産も減り続けている。
また、この国は国民の健康と安全に関する問題をもう一つ抱えている。
それは、母子保健医療制度が充分に整備されていない、つまり妊婦が安心し
て子供を生むことができないのだ。 そのたっめ、妊産婦死亡率が世界水準の2
倍という高さになってしまっている。
これには大きく分けて2つの側面がある。 一つは高額な医療費の問題。 これ
が大きなハードルとなって多くの女性が妊娠出産の際に充分な医療ケアを受け
ることができないでいる。
そしてもう一つは、より基本的な問題である、産婦人科医療施設や助産婦の
数が大幅に不足しているということ。
国土全体が山岳地帯であることにより、そもそも交通というものが発達してい
ない。 これに医療施設の不足が重なり、住んでいる場所から施設までの距離
が遠すぎて、妊婦が出産の際に施設まで移動することができない。
また、産気づいた妊婦が医療施設まで命がけで何時間も歩いて行かなけれ
ばならないという事態が起こっているという。
近年、MSFなどの国際医療機関が援助に乗り出しているが、国によるより基本
的な対策が望まれている。
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レソト王国、通称レソトは、アフリカ南部に位置する立憲君主制国家でイギリ
ス連邦加盟国である。
周囲を南アフリカ共和国に囲まれた世界最南の内陸国である。首都はマセ
ル。1966年、イギリスから独立した。 非同盟中立を宣言している
全土がドラケンスバーグ山脈の山中に位置するため平地が一切なく、全土
が標高1400mを超える。 いったん周囲の南アフリカ共和国を経由しないと
行き来できない地域すらもあるため 「アフリカのスイス」「南部アフリカの屋根」
とも言われている。
最高峰は、タバナントレニャナ山であり、標高3482mはアフリカ大陸南部の
最高峰でもある。 主要河川はオレンジ川。 地形とは異なり気候には恵まれて
いる。
国家元首は国王のレツィエ3世で立憲君主制をとる。 君主は国民統合の象
徴的地位で政治的権力を有さない。 国王の位は世襲制である。
行政執行権は首相を長とする内閣が持つ。 議院内閣制。 議会は二院制で
ある。
レソトの経済は、農業と南アフリカ共和国向けの繊維製品を中心とした輸出、
南アフリカ共和国への出稼ぎで支えられている。
放牧が盛んで1994年時点には国土の65. 9%が放牧に振り向けられてい
た。家畜の頭数は人口よりも多い。 気候には恵まれているものの地形の制約
のため、耕地面積は国土の10. 5%にとどまる。
そのため農業従事者人口は国民の18%と少ない。 これは南アフリカ共和国
への出稼ぎ人口の2倍弱にすぎない。
政府は慢性的な貿易赤字を解決し、発展が望めない農業以外に産業を振興
するため繊維加工業に着目した。 貿易優遇措置を講じた結果、アメリカ市場向
けの繊維産業誘致に成功し、2000年以降、年率3%を超える国内総生産の成
長を果たした。
近年は観光業にも力を入れており、主に欧州からの保養客を受け入れている
が、失業率は40%以上であり、高い。
国民の99.7%が、バントゥー系のソト族である。 国民の約8割がキリスト教徒
であるが、伝統宗教も存在する。
HIV(エイズウイルス)感染者が1990年代以降激増、国民の約4分の1が感
染者である。 そのため、1990年には220万人あった人口が2006年には180
万人と激減。
平均寿命は60歳から35歳になっており、農業生産も減り続けている。
また、この国は国民の健康と安全に関する問題をもう一つ抱えている。
それは、母子保健医療制度が充分に整備されていない、つまり妊婦が安心し
て子供を生むことができないのだ。 そのたっめ、妊産婦死亡率が世界水準の2
倍という高さになってしまっている。
これには大きく分けて2つの側面がある。 一つは高額な医療費の問題。 これ
が大きなハードルとなって多くの女性が妊娠出産の際に充分な医療ケアを受け
ることができないでいる。
そしてもう一つは、より基本的な問題である、産婦人科医療施設や助産婦の
数が大幅に不足しているということ。
国土全体が山岳地帯であることにより、そもそも交通というものが発達してい
ない。 これに医療施設の不足が重なり、住んでいる場所から施設までの距離
が遠すぎて、妊婦が出産の際に施設まで移動することができない。
また、産気づいた妊婦が医療施設まで命がけで何時間も歩いて行かなけれ
ばならないという事態が起こっているという。
近年、MSFなどの国際医療機関が援助に乗り出しているが、国によるより基本
的な対策が望まれている。
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