スーパーアースとは? 地球の22光年先に生命惑星あり ! ! 【目からウロコの解説です】 [宇宙]
スポンサーリンク
ドイツ・ゲッティンゲン大学の研究者チームは26日、地球かさそり座の方向
にら22光年の距離にある恒星を回る3つの惑星が、生命が生存できる環境に
ある可能性があることがわかったと学会誌で発表した。
研究チームによると、この3個の惑星は、「グリーゼ667C」という恒星の周り
を周回しており、質量は地球の4~8倍であるという。 いずれも地表を持つ可
能性があり、恒星との適度な距離があって液体の水が存在し得る 「ハビタブ
ルゾーン」 にある(※) 。
中でも1個は生命存在の条件が整っている可能性が「極めて高い」 と専門家
は指摘する。
この恒星「GJ667C」は、質量が太陽の3分の程度しかない矮星(わいせい)
で、他の二つの恒星と重力で結び付いた3連星の状態にある。 このため、惑星
からは大小計3個の 「太陽」 が見えるはずという。
グリーゼ667Cの質量は太陽の3分の1程度で、放射するエネルギーは2%
程度だという。ハビタブルゾーンの惑星との距離は、太陽系でいえば太陽と水
の距離に相当するといい、太陽系に比べると極めて近い。
1つの恒星系で見つかったハビタブルゾーンの惑星の数としては、これまで
で最も多いという。 グリーゼ667Cはこの3個を含め、最大7個の惑星を持つ
とみられる。
研究チームはW・M・ケック天文台とマゼラン望遠鏡を使ってこの恒星系を観
測した。今回の研究では、グリーゼ667Cのような低質量の恒星の周りで生命
存在の可能性がある惑星が見つかる可能性が大きいことも分かったという。
銀河系の恒星は、約80%がこうした低質量の恒星に分類され、生命存在の
可能性がある惑星はほかにも多数あるかもしれないと専門家は予想する。
ただし「実際に生命が存在できるかどうかは推測するしかない」 「現時点では
(生命存在の条件となる)表面の水を観測する手段も、水があるかどうかを推
測する手段さえない」 のが現実だという。
・・・・・・ この記事のポイントになると思われ 「液体の水が存在し得る “ハビタ
ブルゾーン”」 についてご説明します。
まず、ハビタブルゾーンの意味としては 「移住できる範囲内、ゾーン」 というこ
とでいいと思います。
次に “液体の水” という表現について、「なんのこっちゃ? 水は液体に決まっ
てるだろ ! 」 という感じですが、次のことを意味しています。
水はH2Oですが、H2Oは温度が低い順に 個体⇒液体⇒気体 として存在し
ます。
そして、個体として存在するのは、摂氏-273℃~0℃ まで。 液体としては
0℃~100℃ まで。100℃以上だと気体として存在します。 H2Oが、温度の
上限として摂氏何度くらいまでH2Oとして結合して存在していることができるの
かわかりませんが、
ここで言いたいのは、H2Oが液体として存在している温度の範囲はとても狭
いということです。 言い換ええると、「H2Oが液体として存在する(= 水)のは
極めて稀なと」 だとういことです。
水というのは触媒としてとても適しています。 それ自身としての性質が強くな
く、しかも電気を通しやすいというコトに表れているように、物質が反応や活動
をする「場」 としても適しています。 ⇒ ①
いまから39億年前、地球上の原始の海の中で 「生命」 が誕生したといわれ
ていますが、当時の海の成分は、現在では劇薬とされる硫酸などが主な成分
でした。 そして当時は現在とは逆に“酸素”が猛毒でした。
考えてみれば、さまざまなモノが、酸素に触れることでダメージを被ります。
腐蝕したり、サビたり、燃えてしまったり。 たいていのモノは酸素に触れること
で劣化していってしますし、人間が老いていくのも活性酸素が原因だといわれ
ています。
このように、酸素というものは本来恐ろしいものなのですが、この猛毒酸素を
逆に利用できるようなシステムを開発できたことが、生物が勝利をおさめた一つ
の原因となっているのは間違いありません。
少し戻って、原始の海の中では、はじめ小さい分子同士が結びついて高分子
をつくり、それがやがて有機物となって、さらにそこにカミナリによる電流などが
加わることによってさらに反応が進み、その結果ついには生命が誕生しました。
その際、海(=水)というモノが ① という性質を持っているるために、物質同
士がより活発に反応することができたということです。
ちなみに、物質と生物はどこが違うのかというと、これは生物のもっとも単純な
定義といってもいいかもしれませんが、つまり、
「生物とは、自分自身のコピー(複製)をつくる能力がある物質である」
ということです。 そして、そのコピーをつくる際に微妙にエラーが起こることによ
って、生み出された次世代の個体は、生み出した個体とは少し異なったものとし
て誕生し、それが生命の多様性に発展していったということになります。
・・・・・・ 以上、まとめます。
生命の誕生には 「液体としてのH2O」 の存在がとての重要でなのですが、それ
は、水というものが ① という性質をもつために生命の誕生を促すである。
だが、H2Oが液体として存在しているのは、その温度の範囲の小ささのためごく
稀(まれ)なことである。
ある惑星が、恒星(その系の太陽)からの距離によって、H2Oが液体として存在
しうる範囲、つまり、摂氏0℃~100℃(実際は10℃~65℃くらいが適しているの
ではないか?) に位置していれば、「ハビタブルゾーンにある惑星」 という。
ということになりまーーーす ! !
なお、スーパーアース(地球型巨大惑星)とは、太陽系以外の系に存在する惑星
のうち、地球の数倍程度の質量をもち、かつ、その主成分が地球と同様にが岩石
や金属などの固体成分であると推定される惑星のこと。
スーパーアースは、わが銀河系内におよそ数千億個程度存在すると考えられて
いる。 ちなみに、銀河系には約1000億個の恒星が存在する。 そして、宇宙全体
には、同じく約1000億個の銀河が存在する。
次に、1光年の距離について。 仮に、1光年 = 1m (メートル) だとすると、太陽
系の直径は 0.6mm (ミリメートル) だということになります。 ちなみに、光が太陽
から地球にやってくるまでに8分30秒かかります。
最後に、上にでてきた 「有機物がどーのこーの ・・・・ 」 というあたりの話しに興味
のある方は、当ブログ内の 『人工光合成について』 という記事が参考になると思い
ますので、もしよろしければそちらもどうぞ。
スポンサーリンク<br />
ドイツ・ゲッティンゲン大学の研究者チームは26日、地球かさそり座の方向
にら22光年の距離にある恒星を回る3つの惑星が、生命が生存できる環境に
ある可能性があることがわかったと学会誌で発表した。
研究チームによると、この3個の惑星は、「グリーゼ667C」という恒星の周り
を周回しており、質量は地球の4~8倍であるという。 いずれも地表を持つ可
能性があり、恒星との適度な距離があって液体の水が存在し得る 「ハビタブ
ルゾーン」 にある(※) 。
中でも1個は生命存在の条件が整っている可能性が「極めて高い」 と専門家
は指摘する。
この恒星「GJ667C」は、質量が太陽の3分の程度しかない矮星(わいせい)
で、他の二つの恒星と重力で結び付いた3連星の状態にある。 このため、惑星
からは大小計3個の 「太陽」 が見えるはずという。
グリーゼ667Cの質量は太陽の3分の1程度で、放射するエネルギーは2%
程度だという。ハビタブルゾーンの惑星との距離は、太陽系でいえば太陽と水
の距離に相当するといい、太陽系に比べると極めて近い。
1つの恒星系で見つかったハビタブルゾーンの惑星の数としては、これまで
で最も多いという。 グリーゼ667Cはこの3個を含め、最大7個の惑星を持つ
とみられる。
研究チームはW・M・ケック天文台とマゼラン望遠鏡を使ってこの恒星系を観
測した。今回の研究では、グリーゼ667Cのような低質量の恒星の周りで生命
存在の可能性がある惑星が見つかる可能性が大きいことも分かったという。
銀河系の恒星は、約80%がこうした低質量の恒星に分類され、生命存在の
可能性がある惑星はほかにも多数あるかもしれないと専門家は予想する。
ただし「実際に生命が存在できるかどうかは推測するしかない」 「現時点では
(生命存在の条件となる)表面の水を観測する手段も、水があるかどうかを推
測する手段さえない」 のが現実だという。
・・・・・・ この記事のポイントになると思われ 「液体の水が存在し得る “ハビタ
ブルゾーン”」 についてご説明します。
まず、ハビタブルゾーンの意味としては 「移住できる範囲内、ゾーン」 というこ
とでいいと思います。
次に “液体の水” という表現について、「なんのこっちゃ? 水は液体に決まっ
てるだろ ! 」 という感じですが、次のことを意味しています。
水はH2Oですが、H2Oは温度が低い順に 個体⇒液体⇒気体 として存在し
ます。
そして、個体として存在するのは、摂氏-273℃~0℃ まで。 液体としては
0℃~100℃ まで。100℃以上だと気体として存在します。 H2Oが、温度の
上限として摂氏何度くらいまでH2Oとして結合して存在していることができるの
かわかりませんが、
ここで言いたいのは、H2Oが液体として存在している温度の範囲はとても狭
いということです。 言い換ええると、「H2Oが液体として存在する(= 水)のは
極めて稀なと」 だとういことです。
水というのは触媒としてとても適しています。 それ自身としての性質が強くな
く、しかも電気を通しやすいというコトに表れているように、物質が反応や活動
をする「場」 としても適しています。 ⇒ ①
いまから39億年前、地球上の原始の海の中で 「生命」 が誕生したといわれ
ていますが、当時の海の成分は、現在では劇薬とされる硫酸などが主な成分
でした。 そして当時は現在とは逆に“酸素”が猛毒でした。
考えてみれば、さまざまなモノが、酸素に触れることでダメージを被ります。
腐蝕したり、サビたり、燃えてしまったり。 たいていのモノは酸素に触れること
で劣化していってしますし、人間が老いていくのも活性酸素が原因だといわれ
ています。
このように、酸素というものは本来恐ろしいものなのですが、この猛毒酸素を
逆に利用できるようなシステムを開発できたことが、生物が勝利をおさめた一つ
の原因となっているのは間違いありません。
少し戻って、原始の海の中では、はじめ小さい分子同士が結びついて高分子
をつくり、それがやがて有機物となって、さらにそこにカミナリによる電流などが
加わることによってさらに反応が進み、その結果ついには生命が誕生しました。
その際、海(=水)というモノが ① という性質を持っているるために、物質同
士がより活発に反応することができたということです。
ちなみに、物質と生物はどこが違うのかというと、これは生物のもっとも単純な
定義といってもいいかもしれませんが、つまり、
「生物とは、自分自身のコピー(複製)をつくる能力がある物質である」
ということです。 そして、そのコピーをつくる際に微妙にエラーが起こることによ
って、生み出された次世代の個体は、生み出した個体とは少し異なったものとし
て誕生し、それが生命の多様性に発展していったということになります。
・・・・・・ 以上、まとめます。
生命の誕生には 「液体としてのH2O」 の存在がとての重要でなのですが、それ
は、水というものが ① という性質をもつために生命の誕生を促すである。
だが、H2Oが液体として存在しているのは、その温度の範囲の小ささのためごく
稀(まれ)なことである。
ある惑星が、恒星(その系の太陽)からの距離によって、H2Oが液体として存在
しうる範囲、つまり、摂氏0℃~100℃(実際は10℃~65℃くらいが適しているの
ではないか?) に位置していれば、「ハビタブルゾーンにある惑星」 という。
ということになりまーーーす ! !
なお、スーパーアース(地球型巨大惑星)とは、太陽系以外の系に存在する惑星
のうち、地球の数倍程度の質量をもち、かつ、その主成分が地球と同様にが岩石
や金属などの固体成分であると推定される惑星のこと。
スーパーアースは、わが銀河系内におよそ数千億個程度存在すると考えられて
いる。 ちなみに、銀河系には約1000億個の恒星が存在する。 そして、宇宙全体
には、同じく約1000億個の銀河が存在する。
次に、1光年の距離について。 仮に、1光年 = 1m (メートル) だとすると、太陽
系の直径は 0.6mm (ミリメートル) だということになります。 ちなみに、光が太陽
から地球にやってくるまでに8分30秒かかります。
最後に、上にでてきた 「有機物がどーのこーの ・・・・ 」 というあたりの話しに興味
のある方は、当ブログ内の 『人工光合成について』 という記事が参考になると思い
ますので、もしよろしければそちらもどうぞ。
スポンサーリンク<br />
コメント 0