「天空の城ラピュタ」 2013年8月2日 金曜ロードショウで放送決定 ! ! ! [テレビ]
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金曜ロードショウ(日テレ)では、宮崎駿監督最新作 「風立ちぬ」 の
公開を記念して、7月5日からスタジオジブリ作品を連続放送してきたが、
その第4弾として8月2日「天空の城ラピュタ」 が放送されることとなった。
「天空の城ラピュタ」 は1986年8月に公開された作品で、 宮崎作品
の中では、「風の谷のナウシカ」 「ルパン三カリオストロの城」 「もののけ
姫」 という大作の系譜に連なる作品である。
【 ガリバー旅行記のオリジナルラピュタ 】
まず、ラピュタには元ネタにあたる物語が存在するということを確認し
ておこう。
本家本元のラピュタは、ジョナサン・スウィフトの 『ガリヴァー旅行記』
に登場する 「空飛ぶ島ラピュタ」 からきている。 刊行は1726年の英国。
スウィフトは英国の国会議員でもある。
『ガリヴァー旅行記』 は、スウィフトが医師で旅行家でもあるガリヴァーの
筆を装い書いた空想の旅行記で、そのストーリーは全体として当時のイギ
リス社会に対する風刺・批判となっている。
ガリヴァーは通算で4度の旅行に出たのだが、それが 小人の国、巨人
の国、天空島ラピュタ、ヤフーの国 の4ヶ国である。
天空島ラピュタ はガリバー3度目の旅行先で、空に浮かぶ都市であり、
日本のはるか東に位置するバルビー二国の上空に浮かんでいる。
もしも自らの指令に背けば、その国土の上空に留まりつづけることで太
陽光や雨が地上に降り注ぐのを遮るという方法でバルビー二国を支配して
いる。
空に浮かぶ原理は、この都市の基底部に存在する巨大な磁石と、地上
のバルビー二国に豊富に存在する豊かな磁鉄鋼との反発力によっている。
この都市の住民は全員が数学者であり、その緻密な計算にしたがって巨
大磁石を上下左右に動かすことにより都市は自由自在に移動する。
【 内 容 】
一方で 『天空の城ラピュタ』 の設定では、古代ラピュタ人が 「飛行石」 を
用いて建造したとされる空中都市ラピュタ。 ラピュタ人はのちにこの都市を
捨てて地上に降りたが、その後もラピュタは飛行石の力で空に留まり回遊し
つづけている。
ラピュタ人は、ラピュタに再び人が近づくことの無いよう 「竜の巣」 と呼
ばれる巨大な低気圧の渦を作り進入する事を困難にした。 王家の証であ
る飛行石の首飾りを持つ者が望んで近づくと竜の巣は消滅し、ラピュタは
白日の下にその姿を現す。
ラピュタ下部の黒い半球状の構造体の中には、王族のみが入れると言
う中枢部が存在する。 中枢部には飛行石の巨大な結晶体があり、その部
屋には「黒い石」と呼ばれる石版が置かれ、そこに飛行石の首飾りを翳す
事でラピュタの各機能を制御できる。
球体部分の底部からは七基の石柱が展開し、エネルギーを集束して撃
つ巨大な爆発を生む光弾を放つことができる。 ムスカはこれを「ラピュタの
雷(いかずち)」と称し、これこそが 『旧約聖書』 のソドムとゴモラを焼き払っ
たという 「天の火」 やラーマヤーナの 「インドラの矢」 だとも述べている。
ラピュタに配備されていたロボットの1体が機能停止状態で天空から落
下してきた事が、政府がラピュタの調査を行うきっかけになった。
ラピュタの遺跡に残る財宝と飛行石の持つ力を求めて、海賊ドーラ一家、
政府と軍が空中都市ラピュタを探索している。
一方、ラピュタ王家の末裔であって飛行石を持つ少女シータがおり、政
府と海賊はラピュタと飛行石の秘密を握るシータのことも探している。
シータと出合った少年パズー。 パズーはシータの身をを守りながら、シー
タとともにラピュタを探しているが、やがて2人は海賊ドーラ一家の船に、働
きながら乗せてもらうことになる。
また、政府特務機関の指揮官であったムスカは、実はラピュタ王家の血
を引く人物。 のちにシータを捕らえたムスカは、ラピュタの中枢部に侵入し
シータとともに帝国の復活を図ろうと企てる。
やがて、それぞれの思惑を持つ彼らはラピュタに上陸することになるの
だが ・・・・・・
最後はパズーとシータの 「滅びの呪文」 により空中都市は崩壊し、上層
部の内大樹に支えられた部分と巨大飛行石を残してさらに高い高度へと飛
び去って行った。
テレビ放映後、エンディングを見た子供たちから 「大気の無い宇宙でキツ
ネリス達はどうなるのか?」 という疑問が寄せられたが、ラピュタは宇宙空
間までは上昇しておらず、空気のある高度(成層圏)で飛び続けていると説
明された。
物語の舞台は企画段階では「立憲君主国。ただし国王は登場しない」 とさ
れており、後に宮崎駿は舞台をイギリスのつもりで設定したと語っている。
宮崎は製作が始まる前の85年にイギリスのウェールズをロケハンで訪れて
おり、そこで見た風景が本作に活かされた。
年代は劇中で明示されていないが、パズーの父親が撮ったラピュタの写真
には「1867.7」 と作品世界の暦による年代らしき数字が印字されている。
ちなみに小説版のエピローグでは、ラピュタでの一件のあと、パズーとシー
タは別々に暮らし、2人は文通をする仲になっている。
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金曜ロードショウ(日テレ)では、宮崎駿監督最新作 「風立ちぬ」 の
公開を記念して、7月5日からスタジオジブリ作品を連続放送してきたが、
その第4弾として8月2日「天空の城ラピュタ」 が放送されることとなった。
「天空の城ラピュタ」 は1986年8月に公開された作品で、 宮崎作品
の中では、「風の谷のナウシカ」 「ルパン三カリオストロの城」 「もののけ
姫」 という大作の系譜に連なる作品である。
【 ガリバー旅行記のオリジナルラピュタ 】
まず、ラピュタには元ネタにあたる物語が存在するということを確認し
ておこう。
本家本元のラピュタは、ジョナサン・スウィフトの 『ガリヴァー旅行記』
に登場する 「空飛ぶ島ラピュタ」 からきている。 刊行は1726年の英国。
スウィフトは英国の国会議員でもある。
『ガリヴァー旅行記』 は、スウィフトが医師で旅行家でもあるガリヴァーの
筆を装い書いた空想の旅行記で、そのストーリーは全体として当時のイギ
リス社会に対する風刺・批判となっている。
ガリヴァーは通算で4度の旅行に出たのだが、それが 小人の国、巨人
の国、天空島ラピュタ、ヤフーの国 の4ヶ国である。
天空島ラピュタ はガリバー3度目の旅行先で、空に浮かぶ都市であり、
日本のはるか東に位置するバルビー二国の上空に浮かんでいる。
もしも自らの指令に背けば、その国土の上空に留まりつづけることで太
陽光や雨が地上に降り注ぐのを遮るという方法でバルビー二国を支配して
いる。
空に浮かぶ原理は、この都市の基底部に存在する巨大な磁石と、地上
のバルビー二国に豊富に存在する豊かな磁鉄鋼との反発力によっている。
この都市の住民は全員が数学者であり、その緻密な計算にしたがって巨
大磁石を上下左右に動かすことにより都市は自由自在に移動する。
【 内 容 】
一方で 『天空の城ラピュタ』 の設定では、古代ラピュタ人が 「飛行石」 を
用いて建造したとされる空中都市ラピュタ。 ラピュタ人はのちにこの都市を
捨てて地上に降りたが、その後もラピュタは飛行石の力で空に留まり回遊し
つづけている。
ラピュタ人は、ラピュタに再び人が近づくことの無いよう 「竜の巣」 と呼
ばれる巨大な低気圧の渦を作り進入する事を困難にした。 王家の証であ
る飛行石の首飾りを持つ者が望んで近づくと竜の巣は消滅し、ラピュタは
白日の下にその姿を現す。
ラピュタ下部の黒い半球状の構造体の中には、王族のみが入れると言
う中枢部が存在する。 中枢部には飛行石の巨大な結晶体があり、その部
屋には「黒い石」と呼ばれる石版が置かれ、そこに飛行石の首飾りを翳す
事でラピュタの各機能を制御できる。
球体部分の底部からは七基の石柱が展開し、エネルギーを集束して撃
つ巨大な爆発を生む光弾を放つことができる。 ムスカはこれを「ラピュタの
雷(いかずち)」と称し、これこそが 『旧約聖書』 のソドムとゴモラを焼き払っ
たという 「天の火」 やラーマヤーナの 「インドラの矢」 だとも述べている。
ラピュタに配備されていたロボットの1体が機能停止状態で天空から落
下してきた事が、政府がラピュタの調査を行うきっかけになった。
ラピュタの遺跡に残る財宝と飛行石の持つ力を求めて、海賊ドーラ一家、
政府と軍が空中都市ラピュタを探索している。
一方、ラピュタ王家の末裔であって飛行石を持つ少女シータがおり、政
府と海賊はラピュタと飛行石の秘密を握るシータのことも探している。
シータと出合った少年パズー。 パズーはシータの身をを守りながら、シー
タとともにラピュタを探しているが、やがて2人は海賊ドーラ一家の船に、働
きながら乗せてもらうことになる。
また、政府特務機関の指揮官であったムスカは、実はラピュタ王家の血
を引く人物。 のちにシータを捕らえたムスカは、ラピュタの中枢部に侵入し
シータとともに帝国の復活を図ろうと企てる。
やがて、それぞれの思惑を持つ彼らはラピュタに上陸することになるの
だが ・・・・・・
最後はパズーとシータの 「滅びの呪文」 により空中都市は崩壊し、上層
部の内大樹に支えられた部分と巨大飛行石を残してさらに高い高度へと飛
び去って行った。
テレビ放映後、エンディングを見た子供たちから 「大気の無い宇宙でキツ
ネリス達はどうなるのか?」 という疑問が寄せられたが、ラピュタは宇宙空
間までは上昇しておらず、空気のある高度(成層圏)で飛び続けていると説
明された。
物語の舞台は企画段階では「立憲君主国。ただし国王は登場しない」 とさ
れており、後に宮崎駿は舞台をイギリスのつもりで設定したと語っている。
宮崎は製作が始まる前の85年にイギリスのウェールズをロケハンで訪れて
おり、そこで見た風景が本作に活かされた。
年代は劇中で明示されていないが、パズーの父親が撮ったラピュタの写真
には「1867.7」 と作品世界の暦による年代らしき数字が印字されている。
ちなみに小説版のエピローグでは、ラピュタでの一件のあと、パズーとシー
タは別々に暮らし、2人は文通をする仲になっている。
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