SSブログ

コイバ島 世界遺産 海洋保護特別地域 固有種の宝庫 [地域・旅行]

スポンサーリンク




 コイバ島は中央アメリカ最大の島で、パナマの太平洋岸沖合いにある。
周辺の豊かな海洋生態系に特色があり、国立公園になっていると同時に、
ユネスコの世界遺産リストにも登録されている。

 コイバ島は、18000年~12000年前にパナマ本土から切り離され、以
降本土の動植物とは違った方向に適応、進化していった。 その結果、コイ
バ島はコイバホエザルやコイバアカオカマドドリなど、固有の亜種の宝庫と
なっている。

 コイバ島には、もともとアメリカ先住民族のコイバ・カーチク人たちが暮ら
していたが、1560年頃スペイン人に征服され、以降奴隷にされた。

無題.png

 1919年、島に流刑地としての施設群が建設された。オマル・トリホスや
マヌエル・ノリエガの独裁政権時代には、コイバの監獄は残忍な境遇、酷い
拷問、政治犯の処刑といった悪評によってパナマ人の恐怖の的だった。 そ
の結果、島は地元民たちにとっても忌避すべき場所であり、監獄以外の場
所も全く開発されなかった。

imagesCAZSRS55.jpg

 コイバ島は1992年に国立公園になった。 監獄島として機能していたため
に開発からは取り残されたが、2004年の監獄閉鎖後は、かえって理想的
な自然保護区となった。

コイバ島は、中央アメリカでは数少ないコンゴウインコの野生種の大群が
見られる場所になっている。 島の75%は森林で、そこには原始林も多く含
まれている。 この島には、ここでしか見られない稀少な植物種も生育してお
り、パナマ本土では森林破壊や過剰伐採で姿を消してしまった3種の植物
も残っている。

imagesCADBCTPC.jpg

 コイバ島周辺の海域は南北アメリカ州の太平洋沿岸で最大級のサンゴ礁
に囲まれており、多くの海洋生物を育んでいる。 周辺の海流は独特の海中
環境を生み出していて、その暖流はサンゴ礁と太平洋の熱帯性の海洋生物
を育んでいる。

imagesCAOP7D9M.jpg

 暖流に乗って、ザトウクジラ、サメ、ジンベイザメ、シャチ等の比較的大型の
魚類や哺乳類もやってくる。

 2005年6月、ユネスコの世界遺産リストに登録された。




スポンサーリンク<br />


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。