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L0系 [サイエンス]

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 2027年に東京~名古屋間で開業を予定しているJR東海のリニア中央
新幹線ですが、その営業運転に向けて開発された新型車両 「L0系(える
ぜろけい)」 が、3日、山梨のリニア実験センターで、報道陣に向けて初め
て公開されました。

 今回新しく開発された 「L0系」 は、一昨年まで使用されていた試験走行
用の車両とはちがい、現実の営業運転に向けて開発されたモデルで、客室
の居住性を最大限確保するために、断面でいうと、四角形に近い形となって
います。

 現在、のぞみを利用した場合に東京~名古屋の所要時間が1時間35分
であるのに対して、時速500kmのリニアが開業されれば、40分にまで短
縮されることになります。 それが現実となれば、社会の様子は今とはまた
違ったものになるでしょう。

 今回は、そのお披露目が主な目的のようで、 「L0系」 は他の車両に牽引
されての走行となったようです。 この車両を使っての本格的な試験走行は
9月から始められるようです。
                     

 リニア中央新幹線計画は、2027年に東京~名古屋間、2045年には東
京~大阪間を約1時間で結ぶ予定となっています。


 【リニア中央新幹線とは】
 リニア中央新幹線は東京・大阪間を1時間で結ぶことを目指して、50年以
上前から実験・開発が行われてきました。 昭和47年に浮上走行に成功し、
昭和54年には時速517kmを記録、当時の世界最速となりました。 2003
年には新たな世界最高時速581kmを記録しました。

 リニア新幹線は、磁石の反発力を利用して前に進みます。 例えば、直径1
cmほどの小型磁石が2つあるとして、そのプラス面とプラス面を近づけると、
一方の磁石はスースーと前に動きます。 これと同じ原理です。 一方の磁石
が車両の側、そしてもう一方の磁石はレールの両サイドに張り巡らされてい
ます。

 また、リニア中央新幹線は、世界で唯一の「超伝導リニア」 です。 超伝導
というのは、電気抵抗が全くない、ゼロだということです。 これは例えば 水道
のパイプで水を流す場合、最初に水を押し出す圧力を加えても、パイプの内
部で抵抗が発生してしまうために、水の流れはやがて止まってしまいます。

 そしてこれは、電線で電流を流す場合も同じです。電線自体の抵抗によっ
て電気の流れはやがて止まってしまいます。

 それに対して、超電導とは、電線などにまったく抵抗が発生しないことを意
味します。 例えば無重力の宇宙空間でボールを投げれば、そのボールは宇
宙空間を永遠に進み続けますが(等速直線運動)、それと同じことが電気の
流れについて起こるということです。

 最初に一度だけ電圧をかけて電気を放出すれば、それ以降は全く電圧を
かけないでも、最初に放出した電気が以降永久にシステム内を循環し続け
るということです。

 なお、JR東海はリニアが開通したあとも現在の新幹線は維持しつづける
方針のようです。

 また、リニアの路線は東京~名古屋をほぼ直線で結ぶ計画のため、現在
の東海道本線とはまったく別の路線になるということです。




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